イラスト日記

2001年 4月

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さよならむらさき可憐Ver.1.5撮影会

10th Apr.2001

長かったむらさき可憐さんの写真集発行にむけての撮影や編集もようやく終わり、これで彼女との関係には一区切りついた感がある。
可憐さんはこの写真集発行後、6月3日に催される東京でのイベントに合わせて、顎の手術を行うらしい。
手術の後はこれまでにもまして美しさに磨きがかかるという本人の話しだ。
そこで手術に入る前に最後の撮影会「さよならむらさき可憐Ver.1.5撮影会」を、写真集発行祝いとお疲れ会とを兼ねて催した。
今回は今までと違って久し振りの私服のお気楽な撮影。福岡空港国際線のロビーには前から行ってみたかったので、そこをロケ場所に選ぶ。
ショッキングピンクのワンピは、可憐さんしか着こなせない鮮やかな色彩。サイケでキッチュな写真を狙ってみた。
夕食後はお決まりのコスプレ撮影。今はまってるというバトルロアイヤルを、Takayaさんのスタジオで撮った。
だけど、ぼくは命の大切さや貴さを教えてくれるシネマが基本的に好きで、安易な殺戮物には嫌悪感を抱いているせいか、
バトルロアイヤルの「今日はみんなに、ちょっと殺人をしてもらいます」というノリはかなり許せない部分がある。
まあ、今日はそういう個人的好みはよそに置いといて、撮影を楽しむことにした。
これで手術前の可憐さんの撮影はすべて終了。
これまで彼女を撮る時は常に、写真集に掲載するということが前提となっていたが、
その束縛から解放されたこれからは、どういうシーンで彼女を見つめていくことになるのか、自分でも興味がある。


戦艦大和試運転

13th Apr.2001

一昨年の暮れから製作していた戦艦大和が、2年4ヶ月の月日をかけてようやく竣工。今日は近くの河内貯水地に試運転にでかけた。
最初のテストは無線試験。最大制御範囲を正しく把握しておくことは大事なことだ。
昔作った初代ラジコン大和は制御不能になり、頓田貯水地の藻屑と化した苦い経験を持つまりのえは、このテストだけは入念に行った。
続いて出力50%の慣らし運転、旋回性能テスト、全力航行テストと順調な航行ぶり。船体のロールピッチも少なく、上出来だった。
しかし、今日最後の巡行試験の時に水中から出ていた枝に接触して、カッターを喪失。
しかも驚くことに、順調だったバッテリーが前触れもなくエンプティーしてしまい、船は10mの沖合いで漂流してしまった。
貯水地の岸からは届かず、対岸に漂着するのを待ってなんとか回収。だが回収時に偽装を少し破損してしまう。
まあそういうトラブルはあったが、とりあえず試運転は成功。Dessinateurの守護神としての任務にこれからは勤しんでくれるだろう。
左から 1全速航行中の大和 2停泊中の大和 3沖合いにて巡航中の大和 4大和を艦首付近から撮影


おこしかけ

15th Apr.2001

豊前築城バイパスに添ったところに「おこしかけ」という道の駅がある。今まりのえはここでちょこちょこと買い物をしている。
なにしろ野菜は新鮮かつ安全。魚介類もとれとれの物を売っているという、なかなか消費者のためになる店なのだ。
まりのえは食品にはことのほか気を遣う。
合成保存料や遺伝子組み換え作物などを使った食べ物は極力買わないし、野菜なども無農薬か減農薬で作られたものを買うようにしている。
アメリカ産のオレンジやレモンなどの果物も、ポストハーベスト農薬の危険があるので絶対に買わない。
だけど今の世の中では、消費者のことを考えた良心的な食品の方が少ない。
ふつうのスーパーやコンビニで売られている大抵の食品は、薬まみれのまがいものだ。
そういうまがいもの食品は安全だ危険だという前に、まずい。やはりまっとうに作られた食べ物がうまいということだ。
ただでさえ不規則な生活を強いられる毎日なのだから、せめて食品にでも気を遣わないと、自分の寿命を縮めるだけだ。


ときめき撮影会

18th Apr.2001

今日は橘 麗巳さんの撮影。
つぶらな瞳をした色白の綺麗な人で、これまでイベント会場でよく見かけていて、ちゃんと撮影してみたかったモデルさんだ。
まりのえはお嬢様が大好きだ。
花よ蝶よと育てられたお嬢様は世間ずれしていなくって、自分が育った世界が総てだという固定概念が強く、故に純粋だ。
ちやほやされることに慣れているから、ろくでなし男に興味を持つというのもお嬢様の条件。お嬢様は複雑な恋愛にはまりやすいのだ。
そしてなによりお嬢様はわがままだ。ぼくはこのわがままなお嬢様というのが何より好きなのだ。
麗巳さんはそういうまりのえのお嬢様ドリームを、なかなか満足させてくれるモデルさんだった。
この日は初顔合わせなので、とりあえずお互いの理解という意味で、特にテーマも決めずにポチポチと撮影。
マツヤレディースで少し服を見て写真撮って、昼食の後百道のマリゾンに移動。
麗巳ちゃんはくるくる回るのがお好き。動きがとてもしなやかで、表情も多彩。撮っていて飽きのこないモデルさんだった。
彼女を知るにしたがって、もっと魅力的な面を見せてくれる。そんな予感がする撮影だった。


イラストレーターという仕事

20th Apr.2001

麗美さんを撮影したその夜から、急に仕事が忙しくなる。(撮影のあと徹夜。ひえ〜)
2本平行してマンション関係の仕事。北九州市の再開発のイメージイラストに博覧祭のキャラクター製作。
イラストレーターというと、雑誌の挿し絵かなんかでファッショナブルなものを想像しがちだが、実際の現場はシビアだ。
個性で勝負できるのはマーケットが豊富にある東京での話で、北九州市のような地方都市でイラストレーターを続けるには、
なんでも描けなければならない。
「絵を描くのが好き」なだけでは、プロのイラストレーターとしてやっていけないのだ。
決められた時間と制約の範囲内でクライアントの望むものを描く。それができるのがプロのイラストレーターだ。
もちろん仕事がノラない時もある。それでも締め切りは容赦ない。ノラないときはそれなりに自分を鼓舞して仕事するしかない。
どんなに名作を描いても、期限に間に合わなければ意味がない。この辺が画家とイラストレーターの違いかもしれない。
ほんとうに絵を描きたいならば、イラストレーターなんかになるもんじゃない。


この痛みは罹った人しかわからない

24th Apr.2001

修羅場が一区切りついてビデオを観ている時に、急に脇腹が痛みだした。
それは呼吸さえできない程強烈な痛みで、引き裂かれるような痛みに脂汗をかきながら、ほうほうの体で病院に辿りついた。
診断の結果尿管結石と判明。
これは以前もやらかしたことのある病気で、尿道が結石によってつまり、その痙攣は激烈な痛みをともなうというものである。
外部から振動を与えて結石を砕くという治療法もあるが、その設備を持っている病院はもうしまっているので、
今日のところは薬で押さえながら我慢するしかない。
翌日は小倉記念病院でレントゲン検査。これだけに半日かかった。
人間やっぱり健康がなによりの財産と痛感。


世間はGWだってさ

29th Apr.2001

結石はまだ治らない。ふだんは脇腹がやや重い程度だが、尿管が痙攣すると激しい痛みが襲ってくる。
「この痙攣がないと結石が出ないからね〜。まあお産と同じだよ」と医者は気楽に言った(あんたはお産したことあるんかい?)。
今年のGWは仕事があまりつまっていないのでいろいろできると思っていたんだが、
この病気の所為で気分は鬱だし、実際2日で終わるような仕事に一週間もかかるていたらく。


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