イラスト日記

2001年 3月

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牡蠣パーティー

2nd Mar.2001

可憐さんと写真集の打ち合わせで朝帰り。紆余曲折があったが、ようやく形ができてきた。
それにしても、去年の暮れに撮った写真を可憐さんが気に入ってくれたのはいいが、今まで撮ったのをほとんどボツにされたのには参った。
「あれこれ載せても散漫になるから、このメイドメインでいきましょ」だってさ。
じゃあ今まで撮ってきた時間とフィルムはいったいなんだったんだと、文句のひとつも言いたくなる。
やっぱり写真集なんてものは、1〜2回のロケでザクザクっと撮って、さっさと発行した方がいいらしい。
教訓になるできごとだった。


写真集入稿

4th Mar.2001

可憐さんの写真集「Purple」がようやく入稿にこぎつけた。
本文データをMOにコピーして見本プリントを添付して印刷所に郵送。長いこと背負っていた肩の荷が降りた気分だ。
あとは印刷所に頑張ってもらうしかないが、上がりが楽しみでもあり不安でもある。


アトリエ改装再開

7th Mar.2001

写真集も入稿したし、仕事もひと段落ついたところで、去年末からやりかけていたアトリエの改装を再開した。
去年は主にプライベートルームの改装だったが、後半はいよいよ仕事スペースの改装。
分散していたコンピュータ関係をひとつにまとめ、カラーコピー機の移動。
ところがこのコピー機が重くて重くて、たった1cmの段差が上がらない。なにしろ小錦より重いのだから、ひとりで持ち上げろって方が無理な話だ。
ようやくの思いでコピーを移動させたが、それだけでもうヘロヘロ。
しかしコンピュータ関係の配線を切った状態では、いざ仕事が入った時に困るので、仕事スペースの改装だけは急いで終わらせた。
最後はリビングの模様替え。
中央にテレビを持ってきて、両脇にはTANNOYのスピーカー。
オーディオに懲り出した高校時代から、オーディオセットが部屋のいちばんいい位置に置かれる。これだけはうちのサンクチュアリだ。
今回の改装ではそれなりに出費もかさんでしまったが、かなり合理的に空間を使えるようになり、あと3年は大丈夫という感じ。
引き出しの中身などの整理は残っているが、とにかくひと区切りついてほっとした。


いざ! 鎌倉

11th Mar.2001

今年のNHK大河ドラマは北条時宗を主人公にした鎌倉時代と蒙古来襲のお話だ。
まだ1クール終わった段階なのでなんとも言えない面もあるが、今回の大河ドラマは演技が全体的に青い。
浅野温子はギラギラした感じの演技がはまってるし、そもそも好みな女優なのでひいき目に見てしまうが、
なんだか登場人物がみなオーバーアクション気味で、重厚さに欠けるきらいがある。
去年の「葵」は、まるで能でも見ているかのような格調の高さと品性があった。時代考証もかなり綿密で、リアリティがよく出ていた。
鎌倉時代は時代考証の面で煮詰まっていないとこが多いのか、いまいち庶民や武士の生活感が出ていなくて薄っぺらい感じだ。
脚本ももたもたした印象が強く、一本調子で伏線やキャラクターの押しが弱いし、全体的にやけに感傷的でメロドラマの様だ。
第一主役の時宗が青すぎる。驚く表情や悔しさ、悲しみ。すべてにおいて白々しい演技なのだ。
そりゃストーリー的にも「まだまだ青臭い若者」という設定だから、現時点では仕方ないのかもしれないが、
それでも「葵」の西田敏行の若い頃の演技には、未熟さの中に悲哀やら重圧感やらの次期権力者としての宿命が、そこはかとなく漂っていた。
ちなみに元冦をモチーフにした作品では、去年まで毎日新聞に連載されていた「國難」という小説が断然面白かった。
とりあえず大河ドラマは日本最高の帯ドラなので、これから先の展開に期待したいところ。


リバウンド

15th Mar.2001

アトリエ改装も終わろうかという頃、いきなり胸がムカついてきた。
な〜んか悪い予感、と思ったら案の定、そのあと吐き気に襲われ、夕べ食べたふぐ雑炊をもったいなくも戻してしまった。
おかしい。去年の今頃もキノコにあたったが、今年はそんな悪いもの食べてないぞ、、、と思っているうちにまた吐き気が。
結局5回も戻してしまい、悪寒がして熱を計ったら38.7度にもなっているじゃないか。
どうやら仕事でかなり不規則な生活をした上にアトリエ改装なんかで体力を使ったので、そのリバウンドがきたらしい。
おかげでこの週は丸々寝込むはめになってしまった。
昔から忙しさがひと段落つくと、そのリバウンドで病気になる。そのあげくせっかくの余暇をふいにしてしまうのだ。
更にたちの悪いことに、病気になると必ず嫌いなものができるのだ。
数年前インフルエンザに罹ったときには、それまで大好きだった「桃の天然水」が、香料臭く苦くて嫌いになった。
今回嫌いになったのはコンビニグラタン。コンビニ弁当独特ともいえる、あの化学調味料の平べったい味と、素材の悪さはいただけない。
まりのえは病気になると、かなり我が儘の神経質になる。
特に食べ物に関しては好き嫌いが激しくなるので、おいしいくて天然の物しか、お見舞いに持ってこないで下さい。(わがまま放題)


メダルテスト

18th Mar.2001

まだ病み上がりでふらふらしていたが、今日は社交ダンスのメダルテストの日。
「まりのえさん(仮称)。今度メダルテスト受けましょ」と、例によって麻衣ちゃん先生に誘われて受験することにした。
メダルテストとは、平たく言えば社交ダンスの段位試験のこと。いかに正確なステップで美しく踊れるかの認定試験だ。
今回メダルテストは初めてということで、初級のブルースを受験。
ブルースはモダン種目の基本ともいうべき種目で、ステップの種類も少なく簡単。(もちろん美しく踊ろうと思えば奥は深いが)
ステップも全部身についているし踊り慣れているので、さしたる緊張もなく踊り終わった。
夜はお待ちかねのダンスパーティ。
日頃麻衣ちゃん先生とはそれほど踊れないので、今夜ばかりはその鬱憤を晴らすように踊りまくった。
やっぱパーティは楽しい〜。


新聞勧誘

25th Mar.2001

「まりのえ(仮称)さん。悪いけどさ…」
と、ぼくの出入りしている某新聞社系の代理店のデザイナーさんが、いつになく甘い声で切り出した。
「今新聞の勧誘期間なんよ。ノルマがあるんったい。すまんけどうちの新聞取ってくれん?」
「…」
あいたたた〜。と思ったね。
間もなくプロ野球のペナントレース開幕。この新聞社の持っている某金満球団はまりのえの大ッキライなチームなのだ。
しかも今年も適当な対抗馬がなく、独走で優勝しそうな気配。
「半年だけでいい」とは言うものの、その半年間、優勝までの得意満面スポーツ記事を読まされるのかと思うと、まったくトホホである。
でもまりのえは小心者。無下に断ることもできず、曖昧なアルカイックスマイルを浮かべながら、結局契約書にサインしたのだった。
この半年間、ぼくはG球団の負けた日にしかこの新聞を読むことがないだろう。はたして何割の確率で新聞が読めるか…
まったく資源と資金の無駄遣いである。


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