イラスト日記

2003年 3月


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大義なき正義

20th Mar.2003  


一昨年の9月11日。アメリカで起こった同時多発テロ以来、いつかはこの日が来るのは予想していた。
アメリカがついにイラクを攻撃し始めたのだ。
数々の戦争反対の声に耳を貸さず、国連を踏みにじり、アメリカは自分勝手な正義を振りかざしてイラクに戦争を仕掛けた。
まりのえが知る限り第一次世界大戦も太平洋戦争も、アメリカはまず敵国の攻撃を受けて、それに巻き込まれる形で戦争に参加している。
「リメンバー・パールハーバー」はそれなりに説得力のあるものだったし、国際世論もアメリカの大義を認めざるをえなかった。
だが、今回のイラク戦争にアメリカの大義はない。
9.11テロがあるじゃないかと言われるかもしれないが、それはアフガニスタンとタリバン政権の攻撃でリベンジは果たしたはずだ。
テロ組織のアルカイダとイラクを結びつける証拠はないし、フセインは独裁者だが現在他国に危害を及ぼしているわけでもない。
「中東の民主化」とていのいい錦の御旗を掲げてみたものの、説得力はなく、かえって論理の矛盾ばかりが目についてしまっている。
ブッシュ・ドクトリンでは危険な国への「先制攻撃」を謳っているが、いつからアメリカはそんな狭量な国になったのだろうか。


UKH

13th Mar.2003  


バカンスには予定をいっぱいつめない方がいい、というのはまりのえのポリシーだ。
今回の春のバカンスも、足の向くまま天気のまま、その時の気分で予定を立てつつ、バカンスしているって事を楽しんでみた。
天気がいまいちだったので、外出をやめて由緒あるリゾートホテルの雰囲気を楽しんでみたり、地図にも載ってないような名所に辿り着いたり、温泉たまごやアイスクリン、焼き牡蠣にうなぎの蒸籠蒸しなどのB級グルメを堪能したり、等など。
なかでもホテルの夜のラウンジはお酒を飲まないまりのえにとって、初めての経験。ちょっと新鮮な楽しみ方だった。


年貢の納め時

10th Mar.2003  


今日は年に一度の確定申告。これをしないと一年が終わらないという感じの年中行事だ。
去年は春の引っ越しで大金が出ていき、しかも秋の骨折で収入が少なく、Dessinateurは大赤字。これまで僅かながらにも貯えておいた貯金を、全部使い果たしてしまった。申告の結果、おかげで還付金はかなりの額になりそうで、経営が苦しい今の状態では、大変ありがたい。
早いところ、経営体力を回復させて、仕事を順調に軌道に乗せたいものだ。


世論に従ってはいけない

7th Mar.2003  


今回のイラク危機は、湾岸戦争の時と違って、欧州諸国の意見が割れている。
イラクを断固として叩くべきだという米英と、あくまで平和的解決を目指そうとする仏独露が、真正面から対立しているのだ。
更に、イラク攻撃を唱えるイギリスの世論の大多数は、国連安保理の承認のない攻撃に反対しているという。
翻って日本でも、戦争反対の世論は80%以上に達している。
ところが政府は、日米同盟を担いであくまで対米追従。国連の承認のない場合の攻撃でも、アメリカ支持を貫くと言う。
「世論に従って政治をすると間違いを犯す事になる場合もある」と、小泉首相は語っているが、それは一理ある理屈だ。
そもそも世論とは愚かなものだ。大衆は快楽に流されやすく、ムードに左右される。そのいい例が小泉首相就任当時の85%もの支持率だ。
切れのいい大胆な発言繰り返す首相を支持した挙げ句、痛みを押し付けられ、改革は程遠く、その上戦争の片棒まで担がせられようとしている。
まったく、世論に従うと政治を誤るとは、上手いことを言う首相だ。


花粉症の煽り

3rd Mar.2003  


喉痛がいよいよひどくなった。まりのえは数年前に風邪をやって喉を痛めた時から、喉になんだか異物感があって、それがずっと気になっていたのだが、この機会に根本から治そうと今日は病院へ行く。ところが行った先の耳鼻咽喉科は大混雑。2時間待ってもまだ順番が回って来ない。
この後にも予定が入っているし、いい加減イライラして「もう帰ろうか」と考えている頃に、やっと名前を呼ばれた。
先生に症状を告げたところ、カメラを鼻の穴から喉まで通されて内視してくれた。だけど、どうもそれらしいポリープもなにも見つからない。
「風邪が喉にきて炎症を起こしているだけですよ」と、2時間も待たされた割には月並みな診断。
出された薬も炎症止めだけというものだった。しかも処方箋が出るまでに、マンが雑誌一冊読み終えるくらい待たされる羽目に。
「随分混雑してますけど、ここはいつもこんな感じですか?」
と、看護師に聞いたところ、「今日は月曜日で、しかも今の時期は花粉症の患者さんが多いんですよ」との返事。
そうか。世の中花粉症の季節だったのか。納得。