イラスト日記

2000年 9月

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新学期は遠い昔

1st Sep.2000

9月になった。あれほど暑かった夏もさすがに秋の気配を感じるようになり、街には制服の学生が戻ってきた。
もう学生を卒業して何年と経つのに、9月1日は今だに「夏休みも終わりか。今日から新学期だなあ」という感慨にふけってしまう。
これは12回以上の経験でしみついたパブロフの犬的反応かもしれない。


入稿

3rd Sep.2000

長いこともたついていたPRESENTs3の原稿がようやく上がり、編集も終了して、今日やっと入稿の運びとなった。
昼に宅急便に放り込むと肩の荷が降りた感じで、全身虚脱感。
それでも久し振りに羽を伸ばして、久山町の「トリアス久山」まで遊びに行った。
ところがここの駐車場がとんでもない駐車場で、誘導の人間はいないし、
とにかく「空いたとこ見つけたもん勝ち」といった感じの、まさに弱肉強食のような駐車場。
トリアス久山自体は駆け足で見たせいか特に際立った印象もなく、よくある郊外型モールの類くらいにしか思えなかった。
ただ、本屋は郊外型の当たり障りのない品揃えかと思いきや、意外にマニアックだったので、今度ゆっくりひたってみようかな。


夜遊びは楽し

9th Sep.2000

久し振りのダンパではじまった夜だった。
夕方からダンパに出掛けて2時間踊り、その後社交ダンスのメンバーと腹ごしらえに焼き鳥屋に行く。
さすがに年期の入った人たちは(おやじ、おばんと呼んでは可哀想)安くて美味しい店を知っている。
食事の後はダンスホールでダンス。そしてカラオケと、最近夜遊びなんかにまったく縁がなかったぼくにとって、久々の鬱憤晴しの夜。
翌日はイベントだというのに、とうとう2時まで遊んでしまった。


ドームは灼熱地獄

10th Sep.2000

新刊あり〜ので結構気合いの入った久し振りのイベント。
でも本は思った以上に売れゆき悪く、創作の凋落を身にしみて味わう羽目になる。
とはいえ今日のドームはまさに灼熱地獄。擂り鉢の底のような会場に大勢の人が押し込められ、
しかも湿度が高いものだからなにもしなくても汗が吹き出てくる。
コスプレコーナーには姫と回った。
さすがに姫の前でほかの女の子をガンガン撮るのは気がひけるので、今日は写真はそこそこに引き上げた。
もっとも最近はコスプレ写真を撮る意欲はめっきり落ちている。
ほかの女の子にもなんかあんまり目がいかないし、積極的に声をかける気も起きない。
う〜ん。燃え尽き現象かな? なんとかして自分を奮い立たさねば!


ホームページを運営していくということ

15th Sep.2000

最近ちょっと負担に感じている。
ホームページを管理、更新していくことは、結構大変だ。
言い訳になるが、本の発行やマンガの執筆が遅れているのも、このサイトの更新に時間と体力を裂かれているからに他ならない。
掲示板でいろんな方の書き込みを読むのは、楽しいし励みにもなるしレスも負担にならないが、
例えば日記は、最近ではかなり内容的に薄くなっているのを感じ、行数的にも最初の頃に較べると平均して短い。
とりあえず、まりのえ個人のメモ代わりのサイトなので、続けたい気はあるんだけど。


手描きは一発勝負

18th Sep.2000

最近手描きイラストの仕事が多い。
Macを導入してからこっちC.G.での仕事の割合が増える一方で、絵の具も風邪引いてる状態だし、感覚も鈍っていたが
水彩画を続けて描くうちに少しは勘も取り戻せたかもしれない。
水彩画はやり直しのきかない一発勝負。最初の地塗りが一番大事。暫く忘れていたなあ、この緊張感。
それでも失敗するとつい左手が「コマンド」+「z」を探っている自分が、つくづくコンピュータに毒されているな〜と実感。
手描きに近い味わいを出せるアプリケーションに「ぺインター」とかがあるが、やっぱり仮想水彩に過ぎず、
上質の紙と絵の具だけが持つ軽やかで優美な発色と滲みの美しさは、どんなプリンターでも表現できない。


一番近いヨーロッパ

21th Sep.2000

PRINCESS ROADの取材とロケハンを兼ねて、ハウステンボスに行く。
このテーマパークはオープンしてすでに10年近くが経っているが、意外にも行くのは初めて。と言うより敢えて行かなかった。
柔道で金メダルを取った田村亮子じゃないけど、ハウステンボスはぼくが「長い間想っていた恋人」的存在だったからだ。
オープンしたての頃はきっと煉瓦も石畳もピカピカで、フランス窓の枠もペンキが塗り立て。きっと興醒めしたことだろう。
ハウステンボスは「本物の材料を使った建築」と豪語していたので、それならば幾年もの歳月の風雨に磨かれ耐えた本物だけが持つ
重みのある建物と景色が見たいと、長い間待っていたのだ。
更にハウステンボスは他のテーマパークにはあまりない特徴を持っている。それは「内にホテルと別荘を持っている」ということ。
それはここがまぎれもなく「ハウステンボス町」であり、生活の場であることの証拠。
ハウステンボスにはテーマパークとしての祭りらしい賑わいの他に、人の生活する重さがある。それがここの魅力だ。
黄昏時の運河に映える建物のイリュミネーションは、ドラクロアの描く絵画のように喧噪に満ちていて、猥雑で、なにより美しかった。


不良少女と呼ばれて

24th Sep.2000

オリンピックのせいか、珍しく長い時間テレビを見ていた。
何気なくチャンネルを回しながら「中学生日記」を見ていると、そこで伊藤麻衣子らしき女性が担任の先生役を演じていた。
彼女がデビューしたのは1983年で18歳の時だった。いつも思い詰めたような顔で、凛々しい眉をひそめていたようなイメージがある。
もう彼女も35歳なんだけど、この顔覚えの苦手なぼくが一目で伊藤麻衣子とわかった程、変わっていない(もとがふけ顔?)。
「不良少女と呼ばれて」というドラマで眉間にしわ寄せてタイマンはっていた彼女が、いつの間にか中学教師になっていたんだと思うと
なかなか感慨深いものがある。


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