イラスト日記

2000年 5月

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祝! 6周年

1st May.2000

5月1日メーデーはDessinateurの独立記念日。なんだかんだといいながら、早いものでもう丸6年たったわけだ。
6年前の独立したての頃は、狭いワンルームマンションにコピー機だけ入れて、仕事はあまりなかったが払いものも少なく
不安と戸惑いと解放感の入り交じったなかで、結構お気楽な日々を過ごしていた。
今は仕事はそれなりに増えたが、それ以上に固定出費がかさんでしまい、窮々とした毎日が続いている。
別に6周年メモリアルというわけでもないが、Dessinateurは今引っ越しを計画している。
去年の水漏れ事故の頃から『引っ越ししたいな〜』とは思っていたが、
自分的にも占い的にも「引っ越しは今年10月か、それを逃すと再来年までしないほうがいい」という感じだ。
今の所も苦労して探したので今度は更に見つかりにくいだろうと思い、これからポチポチと物件を探すことにする。


いよいよ連休

2nd May.2000

今年も連休進行はバタバタしたが休みはそこそこ取れそうで、連休中に仕事漬けというほどでもなさそう。
明日から休みという今日の午後、某事務所からTEL。
「まりのえ君(仮名)、こないだやってもらった絵コンテの修正があるんだけど、大至急やってくれん?」
「え〜! いつまでですか? ぼく連休は休みたいんですが(連休明け直後の締切りは勘弁してよ)」
「うん。しっかり休んでちょうだい」
「でも大至急でしょ?」
「今からやって夕方まででいい?」
「…(絶句してしばらく返事できない)」
ど〜してそんな無理なこと言うかな〜? そりゃやってやれないことはないが、もう午後だし、頭はすでに連休モード。
断るに断れず、仕方なく相手の事務所に道具を持って行って、そこで描くことになる。
ほんとは相手の見ている前では仕事したくはないのだ。
学生の頃よく誰にも見せないようにして絵を描く奴がいたが、この場合別に恥ずかしいってわけじゃなく、
自分の手の内を相手に知られたくないからだ。
自慢じゃないがぼくは描くスピードは速い。
そういうところを見られて、「じゃあギリギリに頼んでも大丈夫だな」と思われるのがイヤなのだ。
「時間がない仕事はまりのえ君(仮名)」なんてキャッチフレーズはごめんだ。
結構この仕事は駆け引きだ。いかに納期と金額を自分のペースで取るかが勝負なのだ。
自分的には「遅い!高い!超うまい!」をモットーにしたいんだけどね。


お久し振りの可憐さん

4th May.2000

写真集発行の計画ばかり先走って実際の撮影が遅れまくっている可憐さんだが、ようやく今日撮影の運びとなる。
Takayaスタジオにお昼集合。可憐さんを撮るのはほんとに久し振りなので、とりあえず天気もいいし外で私服を撮る。
背景に選んだのは休みのパチンコ店。
「え〜! こんなとこで撮るんですかあ〜!」と思いっきり不満そうな可憐さん。
なかなか前衛的なオブジェがいい感じだったんだけど、本人全然ノラず、仕方ないので早々にスタジオに戻る。
「ディープパープルな写真が撮りたい」という今回のリクエストだったので、帰りに苺やら抱きまくらやらの小物を準備。
今回の撮影は途中ギャラリーや他のコスプレイヤーもやってきて、かなり賑やか。
可憐さんも途中からだんだんのってきて、結局撮影が終わったのは夜中の1時をまわっていた。
それにしても彼女は化け物かもしれない。
昼から10時間以上も殆ど休憩をとらずメイクと撮影をしているというのに、疲れるどころかますます元気になっていく。
ぼくもTakayaさんも途中で電池切れをおこしてしまい、バッタンキューだったというのに。
まったく恋する乙女とおばさんとモデルやってる時の可憐さんにはかなわない。
ちなみに、ディープでパープルな写真が撮れたかどうかは、彼女のサイトで見て下さい。



寝だめ

7th May.2000

連休後半は仕事三昧。
…の割にはうつらうつらと惰眠を貪ってしまい、予定したスケジュールの半分もこなせなかった自分を反省。
つくづく「寝だめ」と「や◯だめ」はできないことを痛感。
…っていつもいつも書いてるじゃん。いい加減同じ過ちを繰り返すなよ自分!



超前衛マンション

9th May.2000

納品の後でマンションを2件程見に行く。
一件目は3LDKの分譲賃貸マンション。天井も250cm程でなかなかで、間取りもまずまず。
日当たりロケーションなどの条件もだいたい80点のできで、無難な物件だった。
だがこのマンションの貸し主は以前振られたTマンション。案の定今回も「ちょっと」と入居は断られた。
次に見た物件はコンクリート打ち放しのなかなかイケてる外観で、期待大のマンション。
「空いてるのは1階のロフト付きの3LDKですよ」と不動産屋。
1階でロフト? いったいどうい構造なんだと不可思議に思っていたが、中を見て戸惑ってしまった。
天井高が350cmのコンクリート打ちっ放しのフローリングで、しかもリビングはアールのあるデザインまではよかったが
問題のロフトがビビってしまった。
3.5mの空間にまるで夏祭りのやぐらのように、剥き出しの角材とベニヤ板でロフト部分を組み上げているのだ!
しかも階段は妙に寸法の違う直角や水平はお構い無しの、オブジェのごとき造作。
ご丁寧にロフトの床には強化ガラスが張ってあって、これじゃ下から丸見え。(それはそれで嬉しいかも)
更にトイレもベニヤで仕切っただけのもので、鍵が昔懐かしのフック式。
手抜きとアートスレスレの素っ頓狂なマンションだった。(バスがユニットバスだったのが徹底しきれないおかしさ)
ここに住むのは今までの価値観を捨てなきゃならない程のかなりの勇気がいるが、妙にアーティスティックなのがよい!
あまりに自分的にウケたのでデジカメしたので、ちょっと見てやって頂戴。

3畳の和室…らしい。
ちなみにこの中で寝転んでみたら
穴グマになった気分だった。

リビングはいい感じ

キッチンと和室とロフトの
位置関係に注目!

太鼓叩き場じゃないってば!



振出し

14th May.2000

これまでいくつか賃貸マンションを見てきたが、引っ越し計画の基本的戦略を練り直すことにする。
自分的な完璧アトリエの条件とは。

物件
1.3LDK〜4LDK以上(占有面積70平方M以上が最低条件)
2.スタジオを併設できること。即、天井高2500以上(吹き抜けやロフトがベスト)
 引きが5m確保できること。つまりLDKが14畳以上。
3.独立して寝室スペースをとれること。出窓があると超嬉しい。
4.プライベート関係とキッチンは南向き、仕事関係は東か北向き。
5.バスは1418以上。窓があるとさらによし。
6.BSパラボラがあること。
7.築5年以内のSRC以上の構造。

環境
8.現在のアトリエを中心に半径500m以内。(清水町、弁天町、真鶴町、皿山町、木町、到津町周辺)
9.幹線道路から入った静かな環境。

10.以上の条件を満たした上で、駐車場込みの価格が月10万円以内であること。

「そりゃないわ、、、」って感じだろうけど、以上の条件を90%以上満たす物件が出るまで
アトリエの移転は根気強く我慢することにした。
でもそれじゃ動き出した引っ越し虫が収まらないので、替わりに現在のアトリエの改造計画を企画中。
少しでも物が片付くようにしたい。



缶詰め

20th May.2000

今週はいろんな仕事の納期が重なってて、にっちもさっちも動きが取れないのはわかっていたが
実際仕事に入るとリテイクやらなんやらでもう缶詰め状態で、かなり欲求不満気味。
家具も見に行きたいしエミリーテンプルのバーゲンも見たい。原稿はもちろん進んでないしHPの更新も滞ってる。
釣りにも行きたいしそろそろミヤマキリシマが見どころなので山登りもしたい。
そんなこんなの欲求が爆発寸前なのだ。



夏のエミリーテンプル

22th May.2000

「ますますロマンティック&クラシックなお洋服が増えましたよ!」
とのDMの甘い囁きに誘われて、仕事の納品の帰りに久し振りに小倉ラフォーレのエミリーテンプルに寄ってみた。
エミリーにしては珍しいラベンダー色の夏らしいワンピースがあったので思わずゲット。
つばの広いストローハットと高原の風が似合いそうなワンピースドレスで、夏が来るのが楽しみ。
…って言っても、もちろん自分で着るわけではないが。そりゃぼくが吉川ひなの顔負けの美形でナイスバディだったら
道も踏み外そうというものだが、マンガじゃなしそんなこたない。(悲)



週末のお楽しみ

26th May.2000

最近は金曜になると必ず電話が鳴る。
「A君? 実は急ぎの仕事なんだけど… 月曜の朝一にほしいんよね」
金曜に打ち合わせして月曜納品までに2日半あるものの、それは普通言うところの週末、お休みの日である。
つまりぼくに休まず仕事してくれってことなのだ。そりゃ自分が休みの間に仕事があがっていれば、
週明けからの作業がやりやすいのは確かかもしれないけど、こっちの都合も少しは考えてほしいんだな。
ぼくは人が休みの時はやっぱり休みたいし、人が働いている時も休みたいんだ!(バカ)
…というわけで今日もやっぱり仕事が入って今週の週末も潰れた。
最近の週末のお楽しみは日曜の夜に大河ドラマ「葵〜徳川三代」を見ることだけである。トホホ。



トレカとか

29th May.2000

土曜日にモデルをしてもらっている某Kさんから連絡があって、
「今度全国版のネットアイドルトレーディンガカードに載るんで、写真下さい」とのこと。
よく聞けば締切りは5月31日必着とのこと。まったく冗談がきつい。今日を入れてもあと3日しかないじゃないか。
このお方はいつもいつも冗談のような難題をニコニコ笑ってとおしてくる。困ったお人だ。
それでも断れない自分が悲しい。
29日になんとか仕事の都合をつけて某Kさんに北九州まで来てもらい、その場で写真をセレクトしてデータで渡すことにする。
29日はお互い都合で遅れて会ったのが4時。バタバタ写真を撮って現像に出し、アトリエでセレクト。
「俺はそこまで寛大じゃない!」
と某Kさんの彼氏が怒るので、なんとしても今日中に帰らないといけないということで
ばたばたとセレクト終えて、「スキャニングはよろしく! あさって必着で東京に送ってて下さい」と言い残して
某Kさんは最終の新幹線で帰っていった。
「俺はそこまで寛大じゃない!」と宣言したい自分だったが、根が小心者のせいかただニコニコ笑って見送るのみ。
夜中シコシコとスキャニング作業。しかもニキビやしみまでレタッチしてやる律儀さに我ながら泣けてしまう。
「ああ。もしかしてぼくっていい人?」
と自虐気味に自問自答しながら、それでも決して日頃の行いはやっぱりよくないと反省し悔恨を噛み締める。
昔っからぼくは、笑って横車を押そうとする高ビーなかわいこちゃんが理想だった。
相手の我が儘に振り回されっぱなしで、惨めなくらいみっともなくて情けない恋愛がお好みだった。
そういう仕打ちをされて腹も立つし別れも決めるけど、いざ相手にとっておきの微笑みをされると、もうメロメロになって
それらの苦労なんか厭わないというような恋愛をしてみたかった。
でも現実は結構腹立つものであることがよくわかった。勉強。



HPバージョンアップ計画

31th May.2000

ただいまHPをもっと見やすくするためのバージョンアップを計画中。
どうも「まりのえサイト」は、内容が散漫でデザインもださい気が自分的にして仕方ない。
他の例えば写真サイトやイラストサイトは、テーマがそれに絞ってあるからコンセプトが分りやすいし見やすいが
うちのサイトはあれこれ詰め込み過ぎて、何が言いたいのか、どこがメインなのかわからない。
「てんこもり」と某サイトでの紹介文が示すとおり、ゴッタ煮で野暮ったいのだ。
これからもっと各テーマの独自性を出して、メリハリのついたサイトを目指す。
アップ終了まで時間はかかるだろうけど、よろしく!


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