ぼくはメイクの勉強や流行のリサーチをするために、時々ドラッグストアやショッピングモール等の化粧品コーナーを見て回る事があるのだが、最近の化粧品のポスターは酷い。
モデルさんはもちろん選りすぐりの美人だし、写真もよく撮れているのだが、あのレタッチはどうよって感じ。
女性の肌を綺麗に見せるために、肌色で顔中毛穴もなにも塗り潰しているのだ。 そのせいで本来モデルが持っている肌の透明感や肌理の細やかさ等が、ほとんど失われてしまっている。
数年前に浜崎あゆみがこういう「塗り絵」調のポスターでサイバーな感じを出して驚かせてくれたが、今じゃ化粧品もオーディオもカメラもアダルトビデオのポスターも、美女の顔はみ〜んな塗り絵になってしまっているし、インターネット上でも「レタッチャー」と称する人達が、同じ様な塗り絵タッチのグラビアを量産している。
ぼくはこういうレタッチを否定する気はないし、表現手法のひとつとして興味もあるが、行き過ぎた塗り絵美女は、化学調味料や合成着色料、甘味料等をたっぷり使った料理の様なまがい物にしか感じられない。
個人が趣味で塗り絵美女を作るのは構わない。しかし、卑しくも女性の美をリードする化粧品会社が、女性の個性も何もかも塗り潰す様なレタッチ画像をイメージとしてかかげる事に、ビジュアルを製作する者として、行き過ぎた商業主義や良心の欠如を感じてしまうのは、ぼくの穿ち過ぎだろうか。
昨今の建築偽造といい塗り絵美女といい、外見だけを飾る日本人の底の浅さに辟易してしまう今日この頃なのである。

我が家のメインアンプが壊れてすでに数カ月、予算の関係でなかなか修理に出せず、不満な状態が続いていた。
今日、近くのリサイクルショップをブラついていると、なんとYAMAHAのサラウンドセットが破格の値段で出てるじゃないか！
AVアンプとスピーカー一式で550,000円以上するものが、なんと98,000円！
アンプだけでも30万円近くする代物だし状態もかなり良いので、リサイクル品とは言えお買得。しかもその隣にはカセットデッキの神様とまで謳われるNakamichiのカセットデッキ(CR-30)が9,800円という笑っちゃう様な値段で置いてあるではないか！（ちなみにこちらの定価は108,000円）。どちらもぼくのビンボー青春時代（今でもだが；）に買いたくても買えなかった高級品で、思わずどちらかをお持ち帰りしそうになったが、そこをぐ〜〜〜〜っと我慢；；
なにせ来年早々にはサブカメラ購入の予定もあるし、スタジオ用のストロボやPCのバックアップシステム(DVD RAM&HDD)、フィルムスキャナ、レンズ等々、アンプやカセットデッキよりも優先順位の高いものがめじろ押しなのだ。
でも欲しい、、欲しいったら欲しい。
かつてのオーディオ少年の血が叫ぶのである。

折しも今日はクリスマスイヴ。アンプとの出合いは、天使の歌声か悪魔の囁きなのか（多分後者）。怒濤の後編へ続く。

ウォーリーを探せタッチのイラストをようやく描き上げて、今、魂が抜けた様にぼけっとカメラのパンフレットやネットのカメラ情報を見ている。
最近またぞろ写真機熱が高まってきた。
それに伴って、長い事棚上げにしていたメモカメラを、検討（あくまで検討）再開。
今年は外野から眺めていても、画期的なカメラや機能の充実したカメラが、相次いで発売された年だったと思う。 そしてデジタル一眼レフカメラも、使い勝手がフィルムカメラと同等かそれ以上に達したと思わせる年になった。
そんな中で、カメラマンまりりんが今一番注目しているのが、フォーサーズのOLYMPUS E-500なのだ。
カメラファンなら御存じだろうが、OLYMPUS E-SYSTEMは、フォーサーズと呼ばれるセンサーを搭載して、デジタル一眼レフでは独特のポジションを占めている。E-500は今秋発売されたビギナー向けの小型軽量お気軽カメラだが、低価格ながら画質もそこそこよくて必要な機能を端折る事なく、自分的メモカメラの条件にはぴったり。 そしてなにより、最近特に課題にしている被写界深度が深いカメラなのだ。
被写界深度が深いのはパンフォーカス撮影に有利だし、スタジオ撮影でも威力をはっきする筈。
かつてOLYMPUS E-10を使っていた時、背景が思うようにボケなくて不満を感じていたが、いざボケるカメラを手にしてみると、今度はボケないカメラが貴重に思えてくる（笑）。

ないものねだりの我が儘まりりんの、修羅場明けボヤキです。

今週は結構多忙だったが、今日は誕生日という事で、まったりと過ごせる様にした。
お昼は某重要文化財の建物のレストランで食事。
ここは今でも皇族のもてなしに使われている建物で、アールヌーボーを基調とした細工が部屋の端々にほどこされてあって、しかも部屋ごとにマントルピースや床の木材の組み方、天井なんかが違うという凝った作りと、かなり自分的萌え度の高い建物。
レストランの味の方は、必ず一品くらい「ん？」と首をかしげたくなる様な物が出てくるが（笑）、そんな事さえ忘れさせてくれるくらい、心穏やかに過ごせる素敵な空間なのだ。
お昼をまったりと過ごした後、夕方からは、久し振りに「自分の」服を見に行く。
今着ているコートがかなり着難い上に、某レイヤーさんから「時代遅れ」との厳しい突っ込みも頂いたので（笑）、数年振りにコートを新調しようと思った訳だ。
最初は襟元にファーが付いたグレーの3/4丈アンゴラコートに目がいってしまった。これがロリっぽくて可愛いのだ（笑）。
しかし今日は女の子の服を選んでいる訳じゃない。案の定試着してみると、なんか魚釣りに出かけるおっさんの防寒服みたい orz
やっぱりおっさんにはこんな可愛い服はもう似合わないんだね〜と凹みつつ、結局、スタンダードな形だけど、柄と生地がすごく気に入ったカシミアのコートを靴や脚長パンツと一緒に購入。 そんな自分への誕生日プレゼントだった。

ぼくはずっと、おっさんになった自覚が生まれたら鬚を生やそうと思っているのだが、未だにおっさんの自覚どころかおとなの自覚さえない（みめ形や腹はすでにおっさんだが；苦笑）。気分はいい意味でも悪い意味でもお子ちゃまのままだ。

いたずらに歳ばかりとって、まだまだダンディズムの似合うナイスミドルにはなれそうもないな〜。

2週連続でのクリスマス撮影。
すでに毎年定番になりつつあるお馴染みのまりスタクリスマスセットだけど、実は年々少しずつ改良を加えていって、ゴージャス度を上げているのだ（笑）。
今年はこれまで寒々しかったコンクリート打ちっぱなし壁をなんとかしようと工夫。
しかし、基本的に予算がないので、どうしても自分でやる事になる。
最初は某ナフコ店員のお勧めで、壁紙をコンクリートの上に両面テープで直接張るという工法をやってみたが、2M程貼って轟沈。
全部糊付けする訳じゃないのでどうしても浮いてしまうし、コンクリの凹凸でシワも盛大にできる。加えて壁紙の境目が上手く繋がらなくて、どう贔屓目に見てもしわくちゃの失敗作品なのだ（笑）orz
こんなんじゃ鬱になっちまって写真撮れないよと、せっかく貼った壁紙を思いっきり破きまくってちょっと鬱憤晴らしをしてみた。やっぱり餅は餅屋。専門の職人さんは偉大だなぁと痛感する壁紙貼りだった。

仕方ないので他にいい案はないかとホームセンターを彷徨っていて、次に目に付いたのは素敵柄のカーテンだ。
去年やっぱりカーテンで失敗したが、それはカーテンの質がよくなかったからで、今回はその教訓を元にいいカーテンをゲット。それを5Mに渡って壁一面に垂らしてみた所、今度はなかなかいい感じv　欲を言えばカーテンボックスも作りたかったけど、それは次回の課題かな。
さらに素敵柄の絨毯が格安で売っているのを発見！
某ナフコ店員としばらく交渉したが、在庫がないセール品という事で現品お持ち帰りもままならず、今回は見送りorz
まあ、一度に全部やってしまうのも面白くないので、絨毯は来年の課題かな（負け惜しみモード）。

撮影日は、今度はモデルさんの作り込みに協力。
ゴージャスな雰囲気を目指してみたかったので、ウィッグやらネックレスやらお化粧道具やらの小物類を見て回るのに、お店をかな〜りはしごした。おかげで撮影開始が予定より大幅に遅れてしまったが、なんとかモデルさんを素敵に変身させる事に成功。イメージに近い撮影をする事ができた。

撮影に向けてのコーディネイトはなにかと大変だけど、写真の仕上がりを見れば、その苦労もいっぺんに報われる。
やっぱりチープな撮影は、出来上がりもそれなりのものにしかならない。（勿論まりりんセットも基本はチープなのであるorz）
なによりカメラマンまりりんは、家具やファッション系の小物なんかを見て回るのは天然で好きなので、そういうのは苦労とは思わないのがいいかなぁ。

なにはともあれ、今日撮影におつき合い頂き無理を聞いて下さったモデル様。
ありがとうございました＆お疲れ様でしたv

今月10日から封切りの「SAYURI」が楽しみ。
芸者のお話だが、花魁にも通じるものがあるし、日本人のぼくでさえ花柳界独特の機微は分かり辛いというのに、ハリウッドが日本の花柳界をどう描くのかが興味ある。
先日SAYURIのビジュアルブックを買ったが、なかなか見ごたえのある本だった。
花柳界というひとつの日本文化が、ハリウッドという外国からの客観的な目線で描かれているのは、日本人の自分としてはかえって斬新で新鮮。 写真も日本の伝統美を踏まえつつ、独創的で綺麗だし、花街のセットや衣装の出来は素晴らしく、記事も楽しく読めた。
あとは映画の中で、日本の美意識や粋などを、どう表現するかが興味津々。

「男達の戦艦大和」と共に、自分的にこの冬の注目作になりそうだ。