29th Jun.2012


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まりりんおすすめ

 


CAMERA | VIDEO CAMERA | LENS | まりりんおすすめ

価格は購入時定価 背景色つき機種は現役
2012.06.29初稿▼ 
Contax
Carl Zeiss
Vario-Sonnar
T* 28-70mm F3.5-4.5
79,000円
NEW
2012年2月

自分的に撮影に必要なCarl Zeissレンズはほぼ揃えたと思っていたが、マクロ領域の撮影には対応できていなかった。しかし、Canonカメラにマウントアダプターを装着して使用している関係で、銘玉と言われるCarl Zeiss のマクロレンズは使えない。次善策として1/3倍までマクロ撮影のできる、このVario-SonnarT* 28-70mm F3.5-4.5に注目、中古をゲットした。
Vario-SonnarT* 28-70mm F3.5-4.5は標準ズームとしては平凡なズームレンジで、明るさも並で、しかも女性向けに発売されたContax Ariaのくっつきレンズで、Carl Zeissでは初めてのプラボディだということで、Carl Zeiss好きな人からはバカにされる事の多いレンズ(笑)だが、さすがMF末期に登場した最新ズームレンズだけあって、Zeissとしてはリーズナブルな割に画質には手抜きはなく、その描写力は自分の買ったCarl Zeissズームの中でも、かなり優秀だ。
まず、その歪曲性能は、建築系の撮影にも使えるほど、完璧なまでに補正されている。しかも、20年ほど前のレンズにもかかわらず、周辺画質は良好で中央との差も少なく、色収差もほとんどないのが立派。
同じZeissの標準ズームで、まったりとした色彩の豊かさとボケの美しさが特徴のVST* 28-85mmF3.3/4に較べて、描写は硬めでクールな感じで、好みの別れる所。
しかし、小さくて軽いのがいい。しかも1/3倍と比較的寄れるので、これ一本のお散歩撮影等には向いている。
出番はそう多くないかもしれないが、気軽にZeissでマクロ撮影をしたい時は有効な一本かもしれない。

2012.06.29初稿▼ 
SIGMA
24-70mm F2.8 IF EX DG HSM
123.800円
NEW
2011年4月

まりりんの撮影の主力となっている135フォーマットで、さらに主力となる大口径標準ズームは、長らく該当なしの状態で空席が続いていた。
Tamron SP28-75mmF2.8やCanon24-105mmF4Lも本命と呼ぶには力不足だし、純正の24-70mmF2.8Lも、自分的にはいまひとつ物足りないものがあった。それでもお仕事撮影なんかには欠かせないレンズなだけに、ずっと模索していたのだが、とりあえず現時点で一番ベターなSIGMA24-70mm F2.8 IF EX DG HSMを選択する事にした。
このレンズは、SIGMAの意欲作で、操作系は純正とほぼ同じだし、広角側の周辺部等の画質は純正のそれを凌駕しているにもかかわらず、純正の半額程度と、このクラスとしてはリーズナブルなお値段。
歪曲性能は広角側で若干の樽収差があるものの、そう目立つものでもなく、望遠側も比較的良好に補正されていて充分実用的。個体の性能のバラツキが大きいという巷での評判だったが、自分のものは目玉ボケもなく、ピント精度も納得できるもので、かなりの良玉の様で一安心。
大口径標準ズームはCanonもTamronも2012年春の時点ですでに新製品の発表や発売があり、そのどちらもが性能が上がったり手ぶれ補正をつけてきたりしているので、このレンズは自分にとっては中継ぎ的なものになりそうだが、充分に実用的でいい描写なので、第一線を退いても使っていけそうだ。

2012.06.29初稿▼ 
Canon
EF TS-E17mmF4L
295,000円
NEW
2011年4月

イベントや婚礼系だけでなく、最近は商業写真にも力を入れはじめたまりりんだが、そんな中でも主力を占めるのは、建築物や室内の撮影だ。
これらの撮影は、4×5のビューカメラ等のシフトやアオリのできるカメラシステムが使われる事が多く、一般的な135フォーマットはお呼びじゃないという感じだったが、このレンズの登場で、状況は変わってきた。
Canonは以前から24mmのTSレンズをラインナップしていたが、室内の全景を撮るにはちょっと長過ぎの感もあった。このEF TS-E17mmF4Lはさらに広角になり、建築物撮影に有利になったのだ。
このEF TS-E17mmF4LはCanon渾身の力作らしく、その描写性能は卓越している。
建築用を謳っているだけあって、歪曲収差の補正はこのクラスの超広角としてはほぼ完璧。解像感も中央部から周辺部までムラなく優れているし、開放から使える実力だ。
逆光性能も立派で、光源を画面に入れた撮影でも、画面が破綻する事がほとんどない。
EF TS-E17mmF4Lには、このレンズでないと撮れない、オンリーワンがある。
それは建築撮影以外の撮影シーンでも充分発揮され、値段はかな〜りお高いが、その分愛着と執着も生まれるし(笑)、一度手にしたら二度と手放せなくなる様な、魅力的な神レンズだ。

2012.06.29初稿▼ 
OLYMPUS
ZD ED 8mm F3.5 Fisheye
93,000円
NEW
2010年12月

大口径標準ズームレンズのZD ED 14-35mm F2.0 SWDをラインナップに加え、室内や暗所でのお仕事撮影でもある程度対応できる様になり、最後に揃えたのはこの魚眼レンズ。
修学旅行や運動会などの学校行事では魚眼レンズの使用率が高く、はずせない一本。
これらの撮影は4/3でいくと決めていたので、E-5とZD ED 14-35mm F2.0 SWD購入時に、ZD ED 8mm F3.5 Fisheyeも同時購入。一気にシステムを揃えてしまった。
ZD ED 8mm F3.5 Fisheyeは、開放絞り値はSIGMA 15mm F2.8 Fisheyeに較べてやや暗いものの、銘玉と謳われているSIGMAの魚眼より、描写性能は上だ。
周辺部まで色収差がなく、解像感もきっちりある上に、防塵防滴仕様なので、野外でも安心して使えるのが嬉しい。
OLYMPUSのE-5やSHG、HGレンズの防塵防滴性能は、野外で撮影するものにとっては、最強でもっとも安心できるシステム。
なにかと終了感の漂う4/3システムだが、魚眼を加えた事でとりあえず4/3のレンズシステムも完成。これからも活躍していく事だと思う。

2012.06.29初稿▼ 
OLYMPUS
ZD ED 14-35mm F2.0 SWD
295,000円
NEW
2010年12月

フォーサーズシステムのレンズは、どれも描写がいい。
中でもこのED 14-35mm F2.0 SWDは、巷でも『神レンズ』として崇められているものだ。F2という、ズームレンズとしては驚異的な明るさもさることながら、開放で撮影しても、中央部はもちろん、周辺部まで満足いく描写だ。多くの135サイズの大口径ズームレンズは、開放時は周辺部が色収差や解像度の悪さで画質が劣化してしまい、1〜2絞り絞らないと均一な画像にならない場合が多いが、このレンズの描写を135フォーマットの大口径標準レンズで達成しようと思うと、恐ろしくバカでかく重いレンズになり、お値段も桁違いに高くなるわけだ。その点では、ZD ED 14-35mm F2.0 SWDは『小型軽量』となるのかもしれないが(笑)、やはり他の4/3レンズに比べ物にならないくらい巨大で高価だ。
そんな開放での高画質がほしいものの、値段も弩級並に高く、購入は難しいかなと思ってた所に、中古の程度のいいレンズがあったので、E-5購入と同時に神ゲット。
このZD14-35mmF2.0SWDは、どの絞りでも画質が安定していて、開放でも安心して使える。
開放から隅々まで色収差なくきっちり解像するあたりは、まさに「神レンズ」と呼ぶにふさわしいものだ。開放からF2.0の大口径が実用的だと、暗所でも高速シャッターを得られやすく、これは大きなアドバンテージ。
まあ、画質が均一過ぎて、レンズに「味」を求める撮影では、「風景スキャニングディバイス」みたいなこのレンズは、面白みがないかもしれない(笑)
歪曲に関しては、大口径なだけあって、あまり芳しくなく、広角で若干の樽型数差が発生し、25mm程度まで緩やかに収差が残っていく。それより望遠側では収差はなく、実写で問題になる事は少ないだろうが、ZD14-54の完璧なまでに補正された収差に較べると、やや見劣りがする。最大撮影倍率も控えめで、マクロレンズ的な使い方は出来ないため、ほぼ万能なZD12-60やZD14-54と違って、『画質番長』的なとんがったレンズといえるかもしれない。
その分、その描写に惚れ込んでしまえば、手放せない一本になるだろう。

2012.06.29初稿▼ 

Canon
EF 105mmF2.8 L mcro USM IS
120,000円
NEW

2010年10月

某モデルさんがカメラと一緒に買ったものの、「長過ぎて使い勝手が悪い」って事で、ぼくが引き取ったもの(笑)。
Canonはもとより、OLYMPUSでもZeissでも、手持ちのマクロレンズはMFのハーフマクロしかなく、等倍まで寄れるマクロは持っていなかったので、うちの唯一の本格AFマクロとして活躍してくれるのを期待v
EF 105mmF2.8 L mcro USM ISは、100mm級レンズとしては巨大で重量級だけど、巷でも銘玉と言われている様に、その分描写はご立派。
歪曲性能はほぼ完璧で、マクロレンズにありがちな硬い描写ではなく、ボケの部分はふんわり柔らかく、ピントが合った部分はシャープと、かなり理想に近いレンズだ。開放でも画質はよく、絞ると解像感はさらに増し、色収差もわからないくらいに抑えられていて、お気に入りだったTamron SP90mmF2.8を上回る描写力。ISも充分実用的で効果とメリットは高い。
ただ、モデルさんが根を上げた様に、携帯性は悪くお散歩撮影なんかには向かないので、撮影したい時に持ってきてない可能性大(笑)。
ポートレート時の寄り写真や、小物を絡めた写真なんかで、ここぞという時に、気合いを込めて持ち出して使いたい神レンズだ。。

2010.08.28初稿▼ 
Contax
Carl Zeiss
Distagon T*21mmF2.8
198,000円
2010年4月

Distagon T*35mmF1.4ゲットから僅か10日で、Distagon T*21mmF2.8レンズを購入。もっともこのレンズは2月頃、馴染みのカメラショップで中古を取り寄せてもらって試写したところ、片ボケがあったので、メーカーに出して調整してもらっていたものだ。Zeissレンズはカメラも含めて2005年に生産終了しているので、レンズのメンテナンスも早いうちにやっていた方がいいだろう。
Distagon T*21mmF2.8はZeissMFレンズでも後期に設計され、APOレンズや非球面レンズ等を使用して、その画質は現代でもトップクラス。
デジタルも2000万画素を越えると、まともに使えるレンズも限られてくるのだが、このDistagon T*21mmF2.8は、開放から絞り込んでいっても、画質傾向がほとんど変わらず、高いコントラストを持ちつつ豊かな色彩と立体感があり、隅々までシャープで色収差や歪曲もほとんどないという、数あるZeissレンズの中でも銘玉のひとつだろう。欲を言えば、ほんの僅か、画面の中央部から周辺部にかけて、樽型の歪曲が残っているが、普段の使用ではほとんど問題になる事はないと思われるので、そこまで求めるのは贅沢というものだろう。
最近コシナツァイスからNikonやCanon用のDistagon T*21mmF2.8も発売されたが、そのおかげでY/CマウントのDistagon T*21mmF2.8は中古の玉数が増えた様だ。しかし光学系は新レンズでもほとんど変わっておらず、当初の設計の完成度の高さが伺える。このレンズは建築写真にも使える、まさに「神レンズ」と呼べるもので、様々なシーンで期待に応えてくれるだろう。

2010.08.28初稿▼ 
Contax
Carl Zeiss
Distagon T*35mmF1.4
168,000円
2010年4月

1995年にCONTAXオーナーになって以来、35mm、50mm、85mmF1.4単焦点レンズをトリオで揃えるのが、当初の夢であり目標であった。
50mmと85mmは比較的早く手に入れたが、35mmF1.4だけは当時の価格が168,000円と高く、人気があるので中古の流通も少なく価格もやっぱり高いというのもあって、なかなか手に入れる事ができなかった。
それに35mmの画角なんて、たいていの標準ズームがフォローしているので、「いまさら単焦点を買ってもねえ」みたいな勿体なさもあった。しかし、世間的には、Zeissレンズの中でも銘玉と呼ばれているレンズなので、いつかは是非手元に置きたいと狙っていたものだ。今回そんな憧れレンズが破格の値で馴染みのカメラ屋の中古売り場に並んでいたので、迷わずゲット。
そして使ってみた印象は、とにかくじゃじゃ馬なレンズだという事。
色乗りは素晴らしい。デジタルであっても、深味のある魅力的な色彩を醸し出す。
歪曲は単焦点としては割と大きめで、やや陣笠がかった樽型なので、あまり建築系の写真には使えなさそうな感じだ。
開放F1.4では35mmと言えどもかなりピントは浅く、安直に撮ると痛い目にあう。
近〜中距離撮影の解像度は素晴らしいものがあるが、遠距離撮影はからっきしダメでボケボケになり、風景撮影に使うのは、制約がある。

大口径レンズの特徴として、絞り開放撮影時は周辺部の描写が甘くなるのが常だけど、このDistagon T*35mmF1.4の場合、開放では全体的にフレアがかってコントラストが低く、ソフトレンズの様な描写になる。絞り込んでいくに従って、その辺はどんどんよくなるが、それだと普通のレンズと変わらないので、キリッとした描写を求めるなら、はじめから普通のレンズを使う方がいい。
Distagon T*35mmF1.4は優等生的銘玉からはほど遠く、よくも悪くも個性的なレンズだが、ダメだなぁと思いつつ、ハマった時の快感から抜け出せない、悪女の魅力的レンズだ(笑)。

2010.08.28初稿▼ 
Contax
Carl Zeiss
Vario-SonnarT*80-200mmF4
128,000円
2010年3月

T*28-85mm F3.3/4でCarl Zeissレンズの魅力を再発見し、20年前のズームレンズでも現代に通用するとわかったので、標準ズームと一番繋がりのいい、このT*80-200mmF4を中古でゲット。価格も19,800円と、85%オフなのが嬉しい所。
このT*80-200mmF4の歪曲性能は、広角側望遠側共に収差が若干出るものの、厳密な建物の直線を入れるのでなければそう気になるものではなく、充分実用的だ。
解像度はF4では中央部はなかなかよいものの、周辺部はやや甘い。これはF8程度まで絞り込んでもあまり変わらず、むしろ焦点距離によっては色収差が大きくなったり、コントラストが低下したりと、他の弊害が発生したりする。
Zeissブランドだからといって、このレンズに圧倒的な描写性能を期待すると、やや失望する面もあるが、それでも自分の手持ちのCanon EF70-200mmF2.8 L USMと比較しても(これも20年前のレンズだけどさ)まったく遜色のない解像度と歪曲性能で、色乗りがよくてきめ細やかな発色は、Zeissらしくて好感が持てるものだ。
Y/CマウントのZeissレンズは、マウントアダプターを使用してEOSカメラで使えると言っても、フルサイズの場合はいろいろと制約もあって、すべてのZeissレンズが使える訳ではない。自分のZeissレンズ群の中では、唯一200mmをフォローするレンズになり、ポートレート等で出撃する機会も多いと思うので、これからの活躍が楽しみだ。

2010.03.02初稿▼ 
Contax
Carl Zeiss
Vario-SonnarT*28-85mm F3.3/4
154,000円
2009年10月

自分のカメラシステムがAFメインになり、デジタルになって、Y/Cマウントのマニュアルレンズは時代の片隅に流されてしまった。現在保有している3本のCarl Zeissレンズも、出撃の機会はほとんどなく、防湿庫に眠ったままだった。しかし、フィルム時代に感じたZeissレンズの描写の良さは、ずっと忘れる事ができなかった。
そんな時、たまたま中古でこのT*28-85mm F3.3/4を見かけた。Zeissのズームにはあまり興味はなかったが、価格が定価の88%引き(笑)の18,600円とリーズナブルだったので、「まあ、使えればいいか」と気楽な気持ちで購入。
ところが試写してみて、これが20年前のレンズかと、びっくり。
逆光時のフレアーやゴーストの多さは、最新のレンズにはまったく敵わないし、最短撮影距離も長いものの、隅々まできちんと解像された端正な描写や質感、よく補正された歪曲や少ない色収差、とろける様なボケの美しさは、最新ズームレンズをしのぐ程の素晴らしさだった。
このT*28-85mmF3.3/4の歪曲性能は、28mmで若干陣笠状の収差が出るものの
、それも35mmくらいでなくなり、85mmは僅かに糸巻き状と、20年前のズームレンズとしては、奇跡の様な高性能だ。
描写力とぼけ味も、単焦点レンズと較べても遜色ない程で、ズームの便利さと相まって、作品撮りには最適。気になるフレアやゴーストも、今はフレアっぽい写真も流行っているし、フード等でフレアカットもできるので、レンズの味としてとらえる事もできる部分。むしろ、フレアを抑え込んだ最新レンズより、表現の幅があるとも言える(笑)。
さらに、滑らかなピントリングとズームは、ムービー撮影にはなくてはならないもの。カメラでのコントラストAFが実用的でない現状では、このレンズはこれらの操作性も、最新AFレンズよりアドバンテージがある。
電子接点付のEOS用マウントアダプターも出たので、ピント合わせの際にフォーカスエイドが使え、MFレンズのハンディを軽減する事もできる様になった。
一度は歴史に埋もれたZeissレンズだったが、ここに来て再ブレイク中。スナップ等の仕事撮影には不便だが、趣味や作品撮りには威力を発揮するだろう。

2010.03.02初稿▼ 
Tamron
SP17-35mm F2.8/4 XR Di
(EOSマウント)
60,000円
NEW
2009年8月

SIGMA 20-40mmF2.8EX DGの代替え機種として、質のいい超広角レンズを探していたが、サードパーティ製の135対応超広角ズームはほとんどディスコンになっていて、ようやく中古で見つけたのが、このSP17-35mm F2.8/4 XR Diだった。なじみのカメラ店に取り寄せてもらったこのレンズを、EF16-35mmF2.8LやEF17-40mmF4Lの高級レンズと比較しながら検討。確かに性能的には純正のLレンズの方が上回るが、その差は意外と僅か。しかもCanonの超広角Lレンズは価格の割に性能はいまいちなので、それに10〜20諭吉以上を投入するのは、今の不況下では無理なので、とりあえず中継ぎとして、安価なこのレンズを購入した。(Tamronはいつも中継ぎだな〜)
描写はまずまず。解像度は、周辺部に向かって緩やかに落ちていく感じで、色収差も比較的抑えられていて、まず実用的な所。歪曲は17mmでは陣笠状の収差が割と目立つが、テレ側になるに従って少なくなっていき、28mm〜35mmではほとんど気にならない。純正レンズに較べると、USMではないのでフルタイムマニュアルがないのは残念だけど、超広角ではそれも重大な問題でもなく、価格差を考えるとハイCPだ。
いずれ純正で高性能なレンズが出て、しかも予算がたっぷりとれる状況になれば、買い替えもあるだろうけど、それまでは中継ぎとして活躍していけそうだ。

2009.10.31初稿▼ 
Tamron
SP28-75mm F2.8 XR Di

(EOSマウント)
55,000円
2009年8月

SIGMA 20-40mmF2.8EX DGの使い勝手があまり芳しくなく、「仕事に使える」標準ズームは、結局EF24-105mmF4L1本しかない状態。しかも広角域も、ふだん使いには向かないレンズしかないので、これも補強したい所。 しかし時節柄予算はない(泣)。
そんな条件で数種のレンズを比較検討している時、知り合いが使っていたこのレンズを売り出してきた。かつて自分も使っていて実績もあるレンズなので、それを安価で再びゲット。
発売からすでに6年が経ったものの、その光学性能は最新設計のレンズに優るとも劣るものではなく、2000万画素を超えたカメラでも、十分実用に耐える画質だ。
最新レンズのような切れはないが、全体的にふんわりとした描写は、人物撮影に向いている。F2.8では中央部でも柔らかい描写だが、周辺まで似た様な傾向なので、開放でも使えるし、F5.6以上絞ればカッチリ撮る事もできるので、使いやすい。しかも近接撮影も結構こなせるので、小物撮りも含めた婚礼のサブレンズにはぴったりだ。
欲を言えば、USM搭載ではなく、フルタイムマニュアルがないのが残念。AF速度はそんなに遅いわけではないが、やっぱり超音波モーターの使い心地には敵わない。マクロっぽく撮れるレンズだし、近距離のピント合わせのためにも、フルタイムマニュアルそ搭載してほしい所。まあ、リーズナブルな大口径レンズにこれ以上求める事はできないし、その分小さく軽く便利なので、いまだに中継ぎ以上の活躍が期待できる名レンズだ。

2009.10.31初稿▼ 
Tamron
28-300mmF/3.5-6.3 XR Di VC
LD Aspherical MACRO
80,000円
(EOSマウント)

2009年5月

これまで使っていたTamron AF28-300mm3.5/6.3XRは、光学性能は値段的に納得できるものの、室内の低照度下で使う場合、どうしてもシャッタースピードが落ちるため、望遠側では手ブレが防げない。より撮影歩留まりを上げるためには、手ブレ補正機能は必要だという事で、 AF28-300mmF3.5/6.3XR Diを下取りに出して、VC付のこのレンズを中古で購入した。
このAF28-300mmF3.5/6.3XR Di VCは、手ブレ補正を搭載した上に、フィルター径も67mmにアップして、自分的には使いやすくなった。しかもマウントがプラスチックから、金属マウントにグレードアップして高級感も出た。光学系は従来のレンズと変わらないか、手ブレ補正光学系を入れたために、若干周辺部で収差が増えた気もするが、それはごく僅かで、ブレを防止できるメリットの方が大きい。 手ぶれ補正機能もなかなか効きがよく、300mm時でも手振れをほとんど気にせず使えるのは嬉しい。
描写も広角から中望遠域までは比較的良好で、充分実用的だ。ただ、200mmを過ぎるとF値も6.3に低下して、それにつれて画質も低下、300mm時ではF8程度まで絞らないと不満が残るのが残念。婚礼撮影等では少しでもシャッタースピードを上げたいので、この絞りの差は厳しいかなぁ。
まあ、その辺の画質は値段相応という所だろうが、いっそ画質の良くない望遠側を切った、28ー200mmF3.5/5.6VCを出すか、SP仕様にしたレンズを出してくれればと思う事もあるのだ。

2009.10.31初稿▼ 
SIGMA
20-40mmF2.8EX DG
99,000円
(EOSマウント)

2009年4月

EOS5DMark2を導入したものの、これに見合う標準ズームがうちにはなかった(笑)。そこで、いろんなメーカーのカタログを見ているうちに、今までまったく注目していなかったこのレンズが目に入ってきた。準標準域の40mmをフォローし、いざとなれば20mmの超広角域までいけて、しかもF2.8通しというこのレンズは、自分の要求に近い、美味しい所満載なスペックに思えたのだ。
すでに数年前に生産終了しているレンズで、中古の流通も少なかったが、ネットショップでなんとか探し出し、23,000円というリーズナブルな価格も魅力で、即ゲット。
描写は、まずディストーションは、20mmでの陣笠状、40mmでの糸巻き状の収差が共に目立つものの、比較的自然な歪み方で、ズームレンズとしてはまあまあ。中央部の解像度はなかなか優秀だが、周辺部にいくに従って画質が低下してしまい、色収差も多めで、F8以上に絞らないと画質が均一にならない。、開放での画質は甘く、コントラストの低いもっさりしたもので、パープルフリンジも発生しやすく、仕事で使えるレベルではない。最近のSIGMAは逆光性能も良好だが、2004年頃の製品はまだ逆光にはあまり強くなく、特に40mm付近では画面全体にフレアがかかる事も多く、クリアとはいえない。
さらにAF性能もあまり信頼できない。固体にもよるのかも知れないが、自分が手に入れた物は、簡単なシーンでもピントをはずす事が割とあった。
とまあ、長短合わせ持つ難しいレンズだが、仕事でEF24-105mmF4Lと併用していると、20mmに広角が延びてみても、自分的にはあまり役に立たない事が判明。結局、「帯に短したすきに長し」的なポジションで、画質もせっかくのF2.8は実用的でなく、AFの信頼性の低さもあって、数回の使用後、夏頃にドナドナ。
やっぱり、カタログスペックだけでレンズは選べないものだ。


panasonic
LEICA D VARIO-ELMAR
14-150mm f3.5/5.6
ASPH. MEGA O.I.S.
162,000円
2008年10月

日常的にカメラを持って出掛けて撮り回っていると、意外と望遠で切り取りたくなるシーンは多い。 しかし、標準系と望遠系のダブルズームを持ち歩くのは、かさ張るしレンズ交換も面倒なので、どうしても高倍率ズームレンズが欲しくなる。
そこで、色々なサイトやブログ等で評判がよく、作例でもなかなかぼく好みの描写をすると思われた、このLEICA 14-150mmをゲット。なにせ高倍率ズームレンズなのに、バカ高い値段のついているレンズなので、試写もせずに風評だけで購入を決めるのにはかなり勇気がいったが、実際に自分で手にして撮影してみて、この値段も惜しくないと納得できた。
国産のライセンス生産とはいえ、さすがLEICAである。
描写はきめ細かく、奥行きや立体感があり、こってり色が乗る感じでいて、しかも品がいい発色だ。開放でも全焦点域で周辺までシャープで、f8まで絞れば申し分ない。逆光時にはそれなりにコントラストが落ちてフレアが出るが、それ程描写は破綻せず、逆に味のある絵にする印象を受けるのは贔屓目かも(笑)。ぼけ味も素直で柔らかく自然だ。ただ、周辺部にハイコントラストな部分がある時、パープルフリンジが出るのが残念。
歪曲に関しては、広角端で陣笠状の歪曲が結構目立ち、25mm付近まで収差が残るが、望遠側の収差はほとんど目立たない。最大撮影倍率も35mm換算で0.36倍と、ちょっとした小物撮り程度ならこなせる。しかもレンズに手ぶれ補正が付いているので、ボディーを選ばないというのも嬉しい所。
このLEICA D VARIO-ELMAR 14-150mm f3.5/5.6は、「高倍率ズーム」というエクスキューズなしで使えるレンズだ。これまでぼくは断然Zeiss派だったが、これでLEICAもいっぺんで好きになってしまった。写真を撮る事のワクワク感を与えてくれて、毎日お供に連れて歩きたくなる。そんな、久し振りに巡り会ったお気に入りレンズだ。


OLYMPUS
ZUIKO DIGITAL
50-200mm f2.8/3.5 SWD
140,000円
2007年12月

画像素子の小さなフォーサーズは、望遠系レンズの低価格化と小型高性能化に有利。
35mmフルサイズと同じレンズなら焦点距離は倍になり、同じ画角ならより明るいレンズを作れ、同じ画角で同じ明るさなら、より安く小さくできるという訳だ。
35mm換算で100-400mmf2.8クラスのレンズは、一般的には持ち歩くのが嫌になる程の大きさと重量で、目玉が飛び出る程高価。いろんな意味で手を出すのに覚悟のいるレンズだが、このZD50-200f2.8/3.5はその数分の1の重量と価格で、しかも防塵防滴と、ZDレンズ群の中でもパフォーマンスの高い1本だ。
SWD仕様とノーマル仕様は光学系はほぼ同じだが、操作性を優先してSWDを購入。
画質は開放から使えて周辺画質も良好だし、色収差もほとんどなくボケ味も変なくせもなくて柔らかく、ZDレンズらしい描写。50mmでは若干樽型の歪曲が気になるが200mmではほぼ完璧と、なかなか優秀だ。
自分の撮影スタイルでは望遠系のレンズをあまり使う事がなく、35mm換算400mmは持て余すかとも思ったが、E-3の手ブレ補正と合わせれば実用性は高く、運動会やセレモニー等でグラウンド外や室内の最後部から被写体を狙うのには便利。割と明るく、一般的な望遠レンズより寄れて、しかも手持ちもOKと、3拍子揃った使いやすさのおかげで、仕事での出撃回数もかなり多い。


OLYMPUS
ZUIKO DIGITAL
12-60mm f2.8/4 SWD
119,000円
2007年11月

万能標準レンズのZD14-54mm f2.8/3.5の実質上の後継レンズだ。
超音波モーターを内蔵し、ズームレンジも望遠側の開放f値とトレードオフではあるが、前後に若干広がったのも魅力アップ。その分ZD14-54mm f2.8/3.5より描写が劣るのが心配されたが、ボディ同様レンズも格段の進化を見せており、ZD14-54mm f2.8/3.5の良い所は引き継ぎ、充分満足できる描写に仕上がっている。
歪曲収差は12mmで若干陣笠状の収差が出るものの、14mmではほぼ完璧。望遠側でも歪曲収差はほとんど認められず、旧型レンズの14-54mmの幅で比較すると、歪曲性能はけして悪くなってはいない。
画質は14-54mmに較べると若干解像感が上がった様で、くっきりした印象が強い。ボケ味はほぼ旧レンズと同レベルだが、輝度の高い点光源の時に、たまにリング状のボケが出たりする場合もある。
最大倍率も従来同様1:3で、マクロ的に使えるのもナイス。なにより超音波モーターとメカフォーカスの恩恵はありがたく、操作性は格段によくなった。
惜しむらくはフィルター径が67mmから72mmにアップした事。
自分が67mmと77mmを基準にフィルターを揃えている事もあるが、このレンズとペアになる購入予定のZD50-200mmが67mmのフィルター径なので、フィルターワークが煩雑になる。いっそ77mmにしてくれればよかった(笑)。
それを差し引いても素晴らしいレンズで、自分的にはZD14-54mm f2.8/3.5を上回る最強万能標準レンズだ。


OLYMPUS
ZUIKO DIGITAL
7-14mm f4
236,000円
2007年5月
ZUIKO DIGITALの良さはZD14-54mm f2.8/3.5で証明され、本格的にフォーサーズを使っていこうと決めたので、まずは使用頻度の高い広角系のこのレンズを導入。
価格がこれまでぼくが買ったレンズで一番高いのが辛かったが、フォーサーズで超広角はこれしかなく、巷での評判もかなりよかったので、苦しみながら購入。
このZUIKO DIGITAL 7-14mm f4は35mm換算で14-28mmと、一般的な超広角ズームに較べても、広角側が広いのが特徴。
画質はテレセントリック性に気を遣うフォーサーズだけあって、どの焦点距離でも開放から緻密な描写で、周辺減光もほとんどなく、少し絞れば周辺まで均一な画質になる。レンズは前玉が飛び出して巨大で扱いに注意を要するが、作りは堅牢で操作感も秀逸。
しかし、開放では周辺部に若干の色収差も見受けられ、7mm(35mm換算14mm)時では樽収差も割合大きいし、14mm(同28mm)での糸巻き収差もある。
なにより逆光には弱く、画面にゴーストとフレアが出やすい。光の位置によっては対角線に三日月上の凄いゴーストなんかも出たりするので、歪曲収差と逆光性能に限れば、SIGMA 12-24mmf4.5/5.6の方が優秀だろう。(しかも広角がさらに広い)
使いこなしに注意のいるレンズだが、それらを制御できれば、値段に見合った高画質を手に入れる事ができる。

Canon
EF24-105mm f4L IS USM
145,000円
2006年5月

お気に入りだったTamron SP28-75mm f2.8 XR Di を下取りに出して購入。
これまでCanon純正標準ズームレンズを買わなかった最大の理由は、購入ターゲットだった24-70mmf2.8Lレンズが余りにも値段が高く大きく重く、その割にズームレンジが物足りないし、レンズの性能や発色等にあまり魅力を感じなかったからだが、Canonの利点のUSMや手ぶれ補正等を使えずにいるのも勿体無い。納得できる標準ズームが発売されれば買おうと思っていた。
このEF24-105mm f4L IS USMは、通常の大口径標準ズームがワイド側が28mmなのに較べて、24mmというのが魅力。僅か4mmの差だが、スナップ等の撮影ではこの差が結構大きい。しかもテレ側もポートレートまでおいしい105mmをフォローしているので、汎用性が高くなる。
画質はクリアで若々しいCanonらしい発色で、ボケ味も自然で単焦点より僅かに劣る程度と優秀。歪曲は24mmでは陣笠状の歪曲がかなり気になるが、28mmでほぼなくなり、テレ側の歪曲はあまり気にならない程度と、まずまず実用に耐えるものだ。
明るさはf4と物足りないが、その分同じズームレンジのf2.8クラスの標準ズームに較べて機動力があり、スナップ的なポートレート撮影や仕事撮影には、内蔵の手ぶれ補正と相まって充分威力を発揮できる筈だ。
SIGMA 12-24mm f4.5/5.6 EX DG との繋がりもいいのも、このレンズをチョイスした理由のひとつ。これからの活躍に期待したい。

2009.10.31更新 2006.09頃初稿▼ 
Tamron
28-300mm f3.5/6.3 XR Di
60,000円
(EOSマウント)
2006年5月

Tokina AT-X24-200mm f3.5/5.6を下取りに出して、運動会等の学校関係撮影目的で購入したのがこのレンズ。 知り合いのプロカメラマンも「まあまあ使えるよ」と薦めてくれていたものだが、昔買った28-200mm f3.5/5.6LDの甘い描写の印象が強く、それがトラウマになっていて、なかなか手を出す気になれなかった。
しかし、店頭で試写してみた限りでは、当時より3世代経っているだけに、格段の進歩を遂げていたのにはびっくり。
広角域での歪曲も高倍率ズームにしては少なく、それも50mmくらいでなくなるし、望遠域の歪曲は少し目立つものの、まあ許せる程度。
以前のレンズで一番気になる点だった、ボケ部分の滲みや色収差も大幅に改善されており、一般的なズームレンズとして使えるくらいの性能になっている。300mm域での周辺部の画質は多少落ちるが、それもf8くらいまで絞れば充分実用の範囲内だ。
なにしろ小さくて軽い。運動会で気軽に振り回せる他、レンズをあまり持って行きたくない場面でも、バックに放り込んでおいてかさばらないのがいい。その分耐久性や堅牢性はないし、ショボいプラマウントだが、この値段と性能でそこまで求めるのは酷だろう。しかし、SPシリーズでこの高倍率ズームを出して欲しいという気もするのだ。
このレンズは運動会撮影では比較的使ったが、室内ではどうしても暗く、望遠時の手ぶれが気になるし、時々絞り値が認識されない等のバグが出ていたので、2009年5月にVC付にグレードアップする際に、下取りに出した。


Tokina
AT-X24-200mm f3.5/5.6
59,000円
(EOSマウント)
2006年4月

仕事撮影での運動会や遠足等での一本勝負レンズとして購入。
ズームレンジは24mmスタートというのが美味しいし、200mmより望遠は実質的に手持ち撮影が難しいので、24-200mmというズームレンジはかなり効果的だ。
AT-Xの称号が与えられているレンズなので描写の期待も大きかったが、その分撮影結果を見ての失望も大きかった。
発色はクリアで色の偏りもなく好ましく、解像感もそこそこだったものの、歪曲に関しては非常に酷い。24-70mmのズーム域での激しいW型の陣笠状歪曲と、200mmでの糸巻き歪曲は目立ちまくりで、周辺部に直線モノを持ってくるには躊躇われる。更に周辺部の画像の流れが酷く、これが自分の撮影スタイルには致命的欠陥だった。結局2回しか撮影をせずに、下取りに出す事にした。
APS-Cカメラなら、今回致命的だった欠点もそう目立たなかったかもしれないと思うと、下取りに出すのもちょっぴり心残り。


OLYMPUS
ZUIKO DIGITAL
14-54mm f2.8/3.5
75,000円
2006年1月

長年サードパーティ製のEOSマウントレンズを買っていたが、久々のCanon以外のカメラメーカー製レンズだ。
フォーサーズシステムの導入に伴い、まずはこのZUIKO DIGITAL 14-54mm f2.8/3.5を購入。価格もサイズも手頃で、ズームレンジは35mm換算で28-108mmと、ポートレート領域もフォローしている。更にマクロ並に22cmまで寄れるというのがナイス。明るさ的にはf2.8通しを達成していないのが残念だが、元々ボカすのが目的のレンズではないので、まあ妥協できる所。
画質は「デジタル対応」を謳うだけの事はあって素晴らしく、コントラストも色乗りも好ましい。曇天でも諧調が綺麗なのは、ヨーロピアントーンで定評のあるZuikoレンズの本領発揮だ。開放では周辺部がさすがに落ちるもののそれも実用範囲内で、ちょっと絞ればしっかりしたものになる。特筆すべきはそのボケで、変なクセもなく単焦点レンズ並の自然さだ。しかも歪曲も非常によく補正されていて、28mmでかすかに陣笠状の樽収差が出るだけで、単焦点と較べても遜色なく、望遠側の糸巻き収差は完璧。
ZUIKO DIGITAL 14-54mm f2.8/3.5は、これまで自分が使ってきた標準ズームでは最強で、今の所死角は見つからない。一種の万能レンズと呼べるものだ。
しかしE-3を導入した際、メインレンズの地位を12-60mmに明け渡してからは使用頻度がめっきり減ったので、50-200mm購入時、惜しいと思いつつ下取りに出した。


Tamron
SP28-105mm f2.8 LD
(EOSマウント)
130,000円
2005年9月

SP28-75mm f2.8 XR Diは非常にCPに優れたレンズで描写も気に入っているものの、望遠が75mm止まりなのがポートレート撮影には不満。そこで、生産終了になっていたこのレンズを、中古で探してゲット。OM時代にメインレンズにしていた35-105mm f2.8の後継機にあたる機種という事もあり、安心感もあった。
しかし、二世代前のレンズだけに、さすがに設計や技術の古さは否めず、性能や描写では最新レンズのSP28-75mm f2.8 XR Diに劣る部分も多い。特に歪曲に関しては広角の樽型、望遠の糸巻き型共にかなり目立つ。広角時の周辺画像の劣化も激しく、2線ボケの傾向もあり、開放付近や込み入ったバックのある撮影には向かない。しかもAFが非常に遅くジワジワとピントが合っていくので、動きのある被写体への対応力は低い。
とまあ、欠点ばかりを述べたが、ポートレートに一番おいしい85mm〜105mmをf2.8通しでフォローした標準ズームレンズは、Canon純正Lレンズにも存在せず、このレンズの最大の魅力&武器だ。発色自体は自然で華もあり、柔らかい描写なので、もっぱらポートレート専用レンズとして、活躍していけそうだ。


SIGMA
18-50mmf2.8 EX DC
(EOSマウント)
70,000円
2004年9月
Tamron SP28-75mm f2.8 XR Diを標準ズームにしたものの、APS-CサイズのD-60ではズームレンジが44.8-120mmと、常用ズームには中途半端な距離で、常に広角レンズも持っていかないといけない不便さがあった。そこで35mm換算で28mm-80mmあたりをフォローする大口径ズームはないかと物色中に、このレンズがタイミングよく発売されたのでゲット。
D-60でズームレンジ約29-80mmをf2.8でフォローしながら、価格はNikonが出した同様のレンズの1/3程度と、相変わらずSIGMAは庶民の味方だ。画質も高解像度・高彩度・高コントラストでニュートラルな発色と、最新レンズに恥じないもの。逆光性能もまずまずで、全体的にくっきりはっきりの絵作りだ。SIGMAを常用レンズにするのには抵抗があったが、これだけの絵が撮れるなら納得いく。
ただ、歪曲は18mmでかなりの樽巻になり、35mm程度までは収差が残る(その分糸巻き収差はないが)。開放時には周辺光量は四隅が落ち込み、周辺部の画質も中央部より劣る感じで、やっぱりイメージサークルの小ささが画質に響いていると言う印象は拭えない。とは言え、それは35mmサイズと比較しての話で、この明るさでこの小ささは驚異的。
D-60常用レンズとしてかなり活躍しそうだ。

SIGMA
12-24mm f4.5/5.6 EX DG
(EOSマウント)
99,000円
2003年12月
魚眼レンズを除いては、最も広角をカバーする常識はずれのレンズだ。Nikonにも同じレンジのズームレンズがあるが、汎用性の高いSIGMAのレンズを購入(Nikonカメラを持っていないというのもあるが)。APS-Cデジカメ一眼レフでの広角の補強とフルサイズでの驚異的な広角表現にうってつけの一本だ。気になる歪曲性能は、12mm側では目立たない程度に補正されており、24mmで糸巻き収差がちょっと気になる位。周辺光量も少し絞れば問題なく、解像感もなかなか優秀。逆光性能もかなり改善されており、フレアやゴーストの発生もかなり抑えられている。太陽が入る確率の高くなる広角レンズとして、逆光に強いというのは実用性が高い。この値段でこの性能なのはさすが庶民の味方SIGMAだ。ただしかなりの暴れ玉なので、むやみにカメラを振ると、パースの崩壊した写真のオンパレードになる。美女のアップもコミカル表現を狙うのでなければタブーだ。

Tamron
SP28-75mm f2.8 XR Di
(EOSマウント)
55,000円
2003年10月
まりりんの大口径標準ズームレンズの理想は28-85mm f2.0。そんな弩級レンズをどこかのメーカーが出してくれるのを期待していたが、やっぱり発売されず、EOSの標準ズームはずっと空席になっていた。だが標準ズームがないのはスピーディな撮影には不便だ。そんなわけでリーズナブルなタムロンのこのレンズを、つなぎとしてチョイス。だが期待した以上に画質は良く、色の感じもまったりしていて、かつ、切れもある。肌色がほんのりマゼンタ気味に再現されるのが嬉しい。歪曲性能はワイド側ではほとんど目立たない程度に補正されてあり、テレ側の糸巻き収差も条件によっては気になる程度と優秀だ。大口径標準ズームとしてはコンパクトなので、取り回しも楽でどこにでも持って行け、つなぎ以上の活躍をしてくれているレンズ。当初はD-60の標準ズームにしていたが、2004秋の配置替えでEOS1DsMk2用標準ズームになる。
2006年5月、本命標準レンズのEF24-105mmf4L ISを購入するために放出。
購入から2年8ヶ月弱と寿命は短かったが、Beauty-Q撮影の最盛期に重なり、うちのレンズの中でも大活躍した一本だった。数多くの素敵ショットを一緒にモノにしてきた、思い出多き銘玉。

SIGMA
15mm f2.8 EX DIAGONAL FISHEYE
(EOSマウント)
60,000円
2003年7月
EOSレンズラインナップは1999年に標準ズーム以外はほぼ完成し、安定した状態が続いていた。だが、APS-Cサイズのデジタル一眼レフを導入して、俄然広角側がウィークポイントになってきた。17mmの超広角ズームでも35mm換算で最短25.6mmと、広角好きなまりりんには物足りない。そこで以前からほしいと思っていたものの、価格対使用頻度の関係でずっと見送っていた対角線魚眼レンズを購入。SIGMA製というのは不安だったが、実写画像は良好だった。周辺画像も思った程悪くなく描写も素直。魚眼の湾曲もAPS-Cデジタル一眼レフカメラならあまり目立たず、余程直線物を撮るのでない限り、結構ナチュラルに使えるレンズだ。もっともフィルムカメラやフルサイズのデジカメでは、魚眼の描写は使えるシーンをかなり選ぶ。だが、180度の画角は新鮮で、新しい景色に出会えるものだ。ポートレート撮影でもユニークな表現が可能だ。最も顔をはしっこに寄せるとお笑い写真にしかならないが。

Canon
EF28mm f1.8 USM
70,000円
1999年7月
SIGMAの28mmf1.8からの買い替えレンズ。やはり純正レンズはご立派だ。渋いという印象の強かったSIGMAの28mmとは対照的なレンズだ。Canonの彩やかさが引き立つ若々しい色彩で、パースもボケも素直な描写。自分的にパッと眺めた時の画角は28mmに近いものがあり、風景だけでなく全身ポートレートにもスタイリッシュに使える。USMも使っていて気持ちよく、はじめからこれを買っときゃよかった。

Canon
EF TS90mm f2.8
180,000円
1999年5月
逆アオリのポートレート写真は幻想的だ。そういう特殊用途のレンズとして購入。AFカメラを買う時にCanonシステムを選んだのは、このレンズの存在があったからでもある。シフトとティルトのできる35mmレンズは(特殊なものを除いて)Canonにしかしかないのだ。EFレンズではポートレートに向いている90mmをラインナップしているのもナイス。倍率も1:3あるのでマクロレンズの代わりにもなるという計算もあった。小物撮りの時もシフトやティルトがあると、パース補正や被写界深度の調整に有効だ。だが、シフトレンズは気軽に使えると言うものではなく、出番は少ない。

Tamron
28-200mm f3.8/5.6LD
(EOSマウント)
69,800円
1999年4月
これまで暗いズームには何度も痛い目にあってきたが、旅行用レンズとしては高倍率ズームレンズは効果的だ。ある程度の事には目をつぶって、評判のいいTamronの高倍率ズームを購入。画質の方は解像度も色調もやっぱり甘めで、周辺画像もだらしない。僅かなアウトフォーカス部分の滲みが、「写るんです」の色収差の様(笑)で汚い。まあ、それは最初から言わない約束ではあるが、やっぱり納得できない。旅行で撮る写真は、もう二度と得られない貴重なものになるかもしれないので、多少不便でもやっぱり画質優先でレンズを選ぶ方がいいのかもしれないと、ちょっと反省モードだ。
このレンズはSIGMA17-35mmと同じ日に買ったのだが、SIGMA 18-50mmの下取りに同じ日に放出。運命を共にした。

SIGMA
17-35mm f2.8/4 EX
(EOSマウント)
80,000円
1999年4月
純正レンズも検討したが、215,000円と手の届かない値段。超広角ズームはこれまでの実績でSIGMAを購入した。これでSIGMAの超広角ズームは3代目だが、渋めの色彩で歪曲も少なくなり、確実な進歩がみえる。EX仕様になって明るさが増したのもポイントだ。だが、初めのうちは満足して使っていたものの、その逆光性能が分かってくるにつれて、お気に入り度が低下した。レンズにちょっと光源が入り込むだけで、画面いっぱいにゴースト&フレアのオンパレードなのだ。斜後方からの太陽光でもフレアが入ってカラーバランスは総崩れになる程で、逆光には極めて弱い。SIGMA 18-50mm購入時に下取りに。

SIGMA
28mm f1.8 II
(EOSマウント)
35,000円
1998年7月
28,50,85のEOS単焦点トリオはf1.8で揃えたかった。ズーム全盛の今、28mm単焦点の出番はあまりないだろうと思って、安いSIGMA28mmを購入。だがf1.8という明るさは室内撮影などで非常に重宝して、いつでも鞄に入れていく程だった。期待していなかった描写性能も、鮮やかなキレというよりはしっとりしたヨーロピアントーンで、それなりに満足できるものだった。かなり活躍したレンズだったが、EOS3では正常に作動せず、故障かと思って純正レンズ購入時に下取りに出した。ROMを書き換えればEOS3に対応すると知ったのはその後の事だった(泣)。

Canon
EF135mm f2.8 SOFT
50,300円
1998年2月
さすがに70-200はいつでも出撃というわけにいかず、気軽にポートレート撮影用と、ソフト描写の付加価値を求めて購入。ハイライトの滲みや芯を持ったボケはナイス。その甘い描写は、市販のソフトフィルターとはひと味違ったものがある。ソフト度を目盛で調整できるのもナイス。ソフト度0の時は通常の135mmレンズとして使用できるのだが、それでも甘めの描写になるのが愉快。解像度の高い絵が欲しい場合は、やっぱり70-200に頼るしかない。

Canon
EF85mm f1.8 USM
58,000円
1997年7月

いくらズームレンズが高性能になったからといって、単焦点レンズの描写と明るさにはまだかなわない。僅かな性能差や明るさの差が、ポートレートでは重要な決め手になる事が多いのだ。よりよい仕上がりを求めるなら、ポートレートはやっぱり単焦点の中望遠が最適だ。この85mm f1.8はCanonらしい好レンズだ。色ヌケのよさと低歪曲、素直で端正な画質はくせがなく使いやすい。ブランド指向の強いまりりんなのにLレンズのf1.2に興味がないのは、プラナー85mmのせい。


Canon
EF24-85mm f3.5/4.5 USM
58,000円
1997年4月

EOSを購入以降、まりりんもAFの便利さに毒され、常用ズームレンズとして購入。焦点距離は理想的。解像度や諸性能も標準ズームとしては無難によかった。だが、どちらかというとあっさりした色あいで、味や雰囲気に乏しく、描写には物足りなさもあった。使い勝手はなかなかよかったがやっぱりf値の暗さはいかんともし難く、明るいレンズを好むまりりんには不満。旅行用レンズとして使うにも中途半端で、Tamron28-200購入時に下取りに。


Contax
Carl Zeiss
Distagon T*25mm f2.8
85,000円
1997年3月
Carl Zeissレンズは、日没後や逆光、曇天時の微弱な光の条件で絶大な威力を発揮する。単純に暗く塗りつぶすことなく、微妙な色を醸し出し、雰囲気よく表現してくれる。解像度も優れたものがあり、大伸ばし時の肌理の細かさで圧倒的に差が出る。この25mmは広角にも拘わらず歪曲も最小限に抑えられ、周辺部の画像の流れもなくキッチリ絵を作るところはさすがだ。EOSと同時にレンズを揃えていたので、経済的にはかなり辛かったが、苦労してでも手に入れようと思わせる魅力があるのだ。

Contax
Carl Zeiss
Planar T*50mm f1.4
44,000円
1997年1月

メリハリと気品。奥ゆかしさに明るさと、この標準レンズの女王は、どんなに讃えても足りない程素晴らしい。ウィーンフィルの弦楽奏を聴いているような優雅さだ。レンズ性能自体は、国産レンズはすでにドイツ製品を凌駕したかもしれないが、こと芸術性や表現力といった点では残念ながらツァイスレンズに敵わない。写っている空気の色が違うとでも言おうか。測定器では測れない微妙なニュアンスや味わいが、ツァイスレンズの魅力なのだ。欧州製のオーディオが音楽性で優れているのと根源は同じだ。


Canon
EF50mm f1.8 II
12,000円
1996年12月
50mmレンズはぼくにとってお約束の一本。「撮影もできるカメラキャップ」とバカにされるAFレンズとしては日本最安レンズだが、MTF性能や歪曲収差は上位レンズのf1.4より優秀だ。特に歪曲収差は絞り込んでも改善されないだけに、歪曲が少ないのはまりりん的に重要な条件だ。画質的にも、ややぺったりした質感ではあるが、だいたい満足できるもの。でもジージー音を立てて回るAFと、コップみたいなチンケなボディはなんとも… その辺の作りのペラさは、やっぱりカメラキャップだ。

Canon
EF70-200mm f2.8L USM
198,000円
1996年9月
OLYMPUS時代には決着つかなかったポートレートズームをCanonで決めた。やっぱりポートレートズームは大口径に限る。巷での評判は高かったが、噂どおりの描写力。Canonらしい分りやすく彩やかで垢抜けた絵を見せてくれる。逆光にちょっと弱い面もあるようだが、歪曲収差の少なさには脱帽。テレ側で僅かに糸巻き収差があるだけだ。これなら建物をからめた撮影でも躊躇せずにすむ。サイズ的には辛いものがあるが、いい写真が撮れると思えば苦労も報われる。

Contax
Carl Zeiss
Planar T*85mm f1.4
109,000円
1996年9月

ツァイスレンズをついにゲット! 中古ではあるが純粋のドイツ産だ。カメラ雑誌等で目を引く写真はたいていツァイスで、Contax/Carl Zeissのオーナーになるのは長い間の憧れだった。このドイツ娘はかなりの気難し屋で、使いこなすのは一苦労(そこが魅力)。開放と絞り込んだ時の描写の差が激しいジャジャ馬レンズだ。滑らかな肌の肌理の表現、僅かなアウトフォーカス部分の色の滲みとボケは絶品! ただ、最短撮影距離が1Mと長いのはちょっと残念だが。


SIGMA
18-35mm f3.5/4.5
(OMマウント)
69,800円
1995年7月
SIGMAのブランドイメージは超広角ズームでよくなった。新しくリリースされたこの超広角レンズは、ちょっぴり暗くなったものの18mmにまで広角を伸ばして、買い換え意欲をくすぐった。ボディが金属からプラスチックに変わって安っぽくなったものの、精密感と画質はグレードアップ。非球面レンズのはしりとも言えるレンズで、当時の超広角ズーム群の中ではトップクラスの低歪率を誇り、歪みを気にするまりりんにもかなり満足できるものだった。 Tamronの35-105mmとの繋がりもよく、ほとんどの撮影シーンはこの2本でこなせた。OLYMPUSシステムはここに完成の感がある。レンズメーカー製品がメインなのが悲しいが。

Tamron
SP35-105mm f2.8
(OMマウント)
88,000円
1995年3月
肥大化したレンズシステムをすっきりさせるべく、本命常用標準ズームとして購入。決め手はf2.8の大口径と、ポートレートにおいしい85〜105mm中望遠をカバーするズームレンジだ。これまでの標準ズームに較べると格段に優秀で、メリハリのあるキリキリした絵は好みの別れるところだが、よくまとめてある画質だ。歪曲も望遠側で糸巻きが目立つものの広角側の樽巻は許容範囲で、ズームとしては上出来。 常用ズームとしての期待に応えてくれて、カメラシステムがEOSに変わるまでのほとんどの撮影シーンで、メインレンズとして活躍。ただ、フィルター枠が回るのは欠点で、最短撮影距離が1Mなのも物足りない。

Tokina
17mm F3.5
(OMマウント)
52,000円
1989年9月
広角も21mmでは物足りず、17mmに手を出してみた。21mmに慣れた目でも、4mm違うとまた新しい驚きがある。だがレンズメーカー製の超広角はまだ力不足だったのか、どうもピシっと結像しない感じ。開放では使えず、かなり絞り込まないと周辺の諸収差は取れない。それでも登山にはSIGMAの21-35mmズームと合わせ技でよく使った。
その後SIGMAから18-35mmズームが出たので、1mmの差は惜しいと思いつつも、便利さをとって下取りに。

OLYMPUS
Zuiko65-200mm f4
60,000円
1989年9月
焦点距離的には文句なし。ポートレートズームはこれ一本でいくことにしたが、開放f値が暗いのがやはり致命的で出番は少なかった。何度も暗いポートレートズームに痛い目にあっているというのに、同じ失敗を繰り返すまりりんだ。
画質もまったりし過ぎで華やかさに欠ける期待外れのもので、OLYMPUSはズームレンズに関してはレンズメーカーより開発が遅れているという印象が強く、出番も少なかった。登山に持って行った時に故障し、そのまま修理にも出さず下取り。短命に終わる。

Tamron
75-210mm f3.8/4
(OMマウント)
38,800円
1989年9月
ポートレートには70〜200位のズームレンズがいいとわかっていながら、該当レンズが決まらずに試行錯誤している時の過渡期レンズ。f値変動も少なくリーズナブルだったのでこれをチョイス。
ところが1度だけ試写しただけで、一週間で下取りに出してしまった。比較的描写もよかったのに、今となっては謎の行動だ。安っぽく、手に入れた満足感がなく、カリスマ性に乏しかったせいかもしれない。結構ブランド指向の見栄っ張りなまりりんだ。

OLYMPUS
Zuiko SHIFT35mm f2.8
58,500円
1989年2月
建築写真やポートレートでのパース修正目的のために買ったシフトレンズ。だが単焦点レンズの割に歪曲収差が大きく、性能はいまいちかも。35mmの画角も建築写真には長過ぎて中途半端。シフト量もあまり大きくないくせに、最大シフトをすると周辺画像が暗く落ち込む。自動絞りもないし、気軽には使えないレンズ。

Tamron
SP180mm f2.5
(OMマウント)
124,700円
1988年12月
限定生産品で雑誌のサンプル画像見て惚れて、ぜひほしいと思っていた。手に入れてその描写力とヌケのよさ、低収差に改めて惚れ直した。まりりん所有のレンズの中でも名品と呼べる逸品だ。f2.5の明るさで、ポートレートの望遠撮影では大活躍してくれた。しかもタムロンマウントのおかげで、Contaxにもくっつくのが嬉しい。もっともContaxボディにレンズメーカー製のものをつけているのは、すごく恥ずかしいものだが。

SIGMA
21-35mm f3.5/4.2
(OMマウント)
60,000円
1988年7月

この頃登山撮影をよくしていたせいで広角系に目覚め、よりワイドを求めて買った広角ズーム。 SIGMAというメーカーはバカにしていたが、広角ズームに関しては老舗。
金属鏡筒でがっしりしたレンズだ。描写もまず21mmの広さがインパクトあって新鮮だったおかげで、細かい性能に目がいかなかった。使い込むにつれて色味がブルーに片寄る傾向がある事が判明。あと、広角側では魚眼レンズかと思うくらいの樽巻き収差だった。
それでも超広角ズームレンズのない当時は、このレンズの存在意義は大きく、ほとんどの撮影シーンに出撃してくれた。
その後、18mm-35mmのズームレンジを持つ後継機が発売されたので、そちらに乗り換える時に下取りに出す。


Tokina
AT-X 60-120mm f2.8
(OMマウント)
59,000円
1988年7月
これまでのレンズ遍歴の末、90mm前後の明るいズームが自分の撮影スタイルにいちばん合ってると思い、絶版になっていたこのレンズをくまなく捜しまわってゲット。中望遠でしかもズームレンジが狭いので、見変わり効果は少なく地味なレンズだが、その分無理をしていないので各収差性能はいい。
だが、AT-Xを名乗る割にいまいち色もピントもキレがなく、あいまいな描写になる事が多かった。それでもポートレート撮影には具合のいいレンズで、結構使い込んだ。

Tokina
AT-X 100-300mm f4
(OMマウント)
110,000円
1988年4月
低分散レンズを使ったこの望遠ズームにはずっと憧れていた。描写は抜群。色収差や歪曲も少なく、かっちり絵を作る。おやじ好みの渋くて味のある発色は、さすがTokinaの高級レンズだ。ズームレンジも当時流行っていた300mmでのバカボケ写真を撮るにはうってつけのもの。でも望遠ズームは自分の撮影スタイルにはあまり必要のないものだったらしく、出撃回数は少ない。

OLYMPUS
Zuiko 75-150mm f4
58,500円
1987年12月
ポートレートズームの先駆けとして巷での評判は高かった。中古を購入したがハズレ品だったのか、すっきり綺麗な色を出すものの、いまいちコントラストも描写も浅く、冴えない印象。当時のズームとしては比較的大口径のf4も、ポートレートではいまいち明かるさ不足。 結局単焦点や後続の明るいズームがメイン機材になって、あまり出番もなく引退。

Tamron
SP90mm f2.5
(OMマウント)
49,000円
1985年12月
マクロもポートレートもこなせる中望遠レンズとして、長くうちのメインレンズの座にあった名レンズ。ほとんどのポートレートはこれと50mmの2本でこなしていた。ネイチャーフォトにも欠かせない一本だ。画像は色のりがよくピントが合った部分はシャープで、ボケの部分はまったりとなり、好感が持てる。僅かに糸巻き収差はあるが描写には満足できた。落下で壊したこともあるが甦り、まだまだ現役。

Tokina
35-135mm F3.5/4.2
(OMマウント)
53,000円
1984年12月
常用標準ズームの期待が高かったが、開放f値が自分的に暗く、最短撮影距離も1.5Mと長いので、ポートレート撮影では肝心な場面で使えなかった。
描写もこくがあるのか濁っているのか… 切れの悪い発色。期待していた程の活躍はなく下取りに。標準ズームレンズはまだまだ発展途上にあると実感。

Tamron
SP500mm f8
(OMマウント)
65,900円
1983年7月
超望遠がほしくて買ったミラーレンズ。初のレンズメーカー製で、結構名レンズと噂されているものだ。割と軽量だけどやっぱり超望遠に変わりなく、雑に撮ると痛い目にあう。f8と暗いのでしっかりした三脚を立ててじっくり構えて撮る必要あり。そこまで頑張ればクリアな反射レンズらしい高画像を手に入れられる。だが、リングボケは独特でいい味を出すこともあるが、うっとおしい時も。

OLYMPUS
Zuiko 50mm f1.4
30,000円
1982年11月
ボディの買い替えと一緒に標準レンズもグレードアップ。色は派手すぎず渋めのヨーロピアントーンで、Zuikoらしい一本。人物撮影等で暫くはこれに2xテレコンかまして撮っていた。だが、やっぱり100mm f2.8レンズとはいかない。周辺画像が流れるしコマ収差が出るしでズームレンズにも劣る。

OLYMPUS
Zuiko 28mm f2.8
27,200円
1982年8月
望遠の次は広角レンズというのもお約束。当時は広角ズームなどまだなく、うちの唯一の広角系レンズとして、どこにでもお供してくれた。実際28mmはパースもそれ程強調される事もなく、かつ適度なワイド感があって、画角的に馴染みやすい。画質もすっきりした感じのよいものだ。28mmは広角のありがたみを教えてくれたレンズ。

OLYMPUS
S-Zuiko 100-200mm f5
41,000円
1982年4月
標準の次は望遠をほしがるのは初心者の常。当時は純正のレンズしか頭になかった。これでいいかと思って手に入れたものの、開放f値が暗く使いにくく、ズームレンジも物足りない。 描写ものっぺりとして地味な印象で、OM-10のヒットでビギナーターゲットに安価に出した望遠ズームという感じ。
Tamron SP90mmを買ってからはほとんど出撃する機会もなく、下取りで放出。

OLYMPUS
Zuiko 50mm f1.8
20,000円
1982年3月
OM-10のくっつきレンズだったこの標準レンズを最初に覗いた時の感動は、今でも忘れられないものがある。金属製のヘリコイドをグリグリ回すと徐々にピントが送られて、ぼけが変わってゆく。それはコンパクトカメラでは得られない光景だ。
50mmf1.8は、そんな一眼レフの魅力を堪能するに充分な一本。しかしf1.4がラインアップにあるとどうしても欲が出てしまい、OM-10とともに下取りに。

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