イラスト日記

2001年 12月

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今年もクリスマスソングが聴こえる

1st Dec.2001

今年も早いものでもう12月。12月はまりのえの誕生月でもあるせいか、妙に浮かれる月だ。
巷はクリスマス商戦真っ盛り。クリスマスは祝う気になれないが、この時期のイリュミネーションやデコレーションは華やいだ気分になれて好き。
クリスマスソングはアトリエでは仕事の間中かけっぱなしにしている。これでも結構ミーハーで、気分に左右されるまりのえなのだ。
今日は同人の友達と3人でお食事会もやった。
久々に話しまくったっという感じで、楽しい時間を過ごすことができた。
人と話すと自分のイメージが湧いてくる。第三者との葛藤の中で、自己の本質を隔離できるという感じかなあ。
その夜は友人を福岡まで送っていってそのまま某カメラマンさんちにお泊まり。
明日はHTBで撮影会だ。


愛と欲望のハウステンボス

2nd Dec.2001

みお福さんと二度目の撮影会。今回のロケーションはハウステンボスだ。
旅行代理店に勤める友人の情報のおかげで、かなりリーズナブルに入場することができた。なにかと物入りな時期なので助かる。
相変わらずみお福さんは元気もりもりで、友人の皇さまやいかさまも楽しいし、今回の撮影もほとんど遊び気分。
それでも新しいモデルさんの表情を発見できたし、なにかと収穫の多い撮影になった。
肝心のトワイライト撮影は昼間に飛ばし過ぎたせいか電池切れで、空もあまり綺麗にならなかったのでそこそこに引き上げた。
今回の撮影の成果も近々beauty-Qでアップする予定。


故郷

7th Dec.2001

新しい仕事の依頼は屋上看板のイラスト。そのクライアントというのがまりのえの故郷若松の某病院だった。
小倉方面から若戸大橋に入り洞海湾を跨ぐと正面に高塔山が見え、若松の街並が広がる。この若松はまりのえが高校生時代まで過ごした街。
高塔山プールに通った小学校時代、鉄道マニアで写真を撮りまくっていた中学時代、そして初恋のときめきを知った高校時代。
そういう甘酸っぱい思い出がこの街のいたるところに詰まっている。
クライアントの病院も、小学生だった時分にお世話になったこともあり、懐かしい気持ちにひたった。
だけど故郷は思い出の中に閉じ込めておくだけでいい。
レトロ調の立派な駅舎だった若松駅はプレファブになり、学校帰りにいつも寄っていたデパートは跡形なく駐車場。
寂れていくばかりの故郷を見るのは辛いものだ。いや、例え発展してゆく街にしても、人は故郷に変わることのないなにかを求めるものだから。


BR法とは?

8th Dec.2001

「バトルロワイヤル」を観た。胸くそが悪い。
映画としての出来も倫理としての出来も最低で評価に値しない。
ほんとはこれ以上のコメントをするのさえ苦々しいが、あえて感想を述べると、一言で言って、テロリズムのシネマだ。
「ナチュラル・ボーン・キラー」等ハリウッド製シネマにも暴力賛美映画は山程あるので、今さらこの映画程度の残虐シーンでは驚かない。
国会でこの映画が取り上げられたのはさておき、問題は倫理観以前のシナリオとしての未熟さにある。
まず主人公が誰なのか、物語の途中まで分からない。だから登場人物の誰に思い入れすればいいか戸惑うし、誰にも共感できない。
それに極限状況に追い込まれた中学生達の葛藤を描くのなら、そこまでの何事もない日常生活をもっと描写して人物の描き分けをしておくべきだろう。
せっかくハッキングしてシステムそのものの存在に近づいたシーンもあったのに、安直に殺人鬼に殺させるシーンは陳腐としかいいようがなかった。
結局最後まで「BR法」に対する批判や挑戦も描かれていないし、主人公が困難を切り抜けて生き残るという達成感もカタルシスもそこにはない。
ただ設定の思いつきだけでそれこそ、ちょっと殺しあいをさせている。そこには命に対する尊厳も畏敬の念もない。
まず「BR法」事体の設定が幼稚だ。そこにはその法律が設定された世界的背景もなにも感じられない。
別に人殺し映画が悪いと言ってるわけじゃない。「BR法」だかなんだか知らないが、「バトルロワイヤル」は世界観が未熟なのだ。
ハリウッド映画はシナリオも練られテーマも明解で殺戮シーンもカラッと見せて、エンタティメントとして楽しむ事もできる。
「バトルロワイヤル」のように半端に哲学や葛藤を盛り込まず、昔の仁侠映画や時代劇の殺陣の方が、エンタティメント性が高いかもしれない。
そういう「ないない映画」だが、まあ114分最後まで引っ張っていけたというところは唯一の救いかもしれない。
だが「人を殺してみたかった」といってそれを実行する子供がいるご時世、こういう映画が作られるのは寂しいな〜とつくづく思ってしまうのだ。
勿論、この映画がみんなの支持を得て好きな人は多いということは知っている。これは飽くまで、まりのえの未熟な読解力による独りよがりな感想だ。
だが、まりのえは映画は大衆芸術として娯楽=楽しむ物と捕らえているので、こんな扇情的で徒に命を弄ぶような映画で楽しむことはできない。
まりのえは「バトルロワイヤル」を好む方達とは価値観が違う。話しができないということだ。


人の言葉に傷付くことは、ほとんどないんだけどね

10th Dec.2001

「狭い知識の中でそんなに傲慢になっててどうするんですか? その自信はどこから来るんです? 世の中すごい人はもっといます」
友人と電話で書評サイトの話しの中で言われた台詞。図星なだけに痛過ぎる。
まりのえは随分博識ぶって文章を書いているが、実はそんなに小説も読まないし、映画だって観ていない。
HPにしてもそこまでネットにはまってるわけではないので、そんなにすごいサイトを知ってるわけでもない。
だからそういう薄っぺらで断片的な知識によりかかって文章を書いているのを見透かされてしまうと、無性に恥じ入ってしまう。
アカデミックな素養がないことは、まりのえの大きなコンプレックスのひとつなのだ。


ギャル&甘ロリ

12th Dec.2001

今月二度目の撮影会は初顔合わせ。まきかずいさんだ。今日の撮影では珍しい面子が揃ってしまった。
カメラマンとモデルはともかくとして、「取材したい」と某作家さんまで同行。
おかげで夜中までワイワイとした撮影会で、撮った枚数より喋ってる時間の方が長かったかも。
詳細はBeauty-Qのフォト日記で書くとして、まきさんはマニッシュでコケティッシュな魅力を持つ、多彩な表現力のある方だ。
ギャル系の服でマリノアシティで颯爽とキメてくれた後は、金髪縦ロールに別珍の紅色のワンピで甘ロリータでまりりんをノックダウン。
これからの展開が楽しみ。


モーレンクラブ

17th Dec.2001

今冬2回目のハウステンボスはお買い物ツアーになってしまった。
中でもフランスの伝統ある窯であるリモージュのカップ&ソーサーはもう一目惚れ。
深い藍色のこくのある磁器に金の細工はもう茉莉つぼはまりまくりで、見境なく買ってしまった。
お菓子の家もこの時期ならではのレアもので、イラストのネタと思いつつ購入。
ほんとは時計もあれこれ買いたかったが今回は弾切れで見送り。そのうちアトリエを移転したら買い物ツアーを組みたいものだ。
ちなみに今ハウステンボスでは「モーレンクラブ」という会員を募集している。
これに入会すると12,000円で3年間ハウステンボス行きたい放題のアトラクション入りたい放題。
しかも園内ホテル10%〜50%割引までついたおいしい企画なのだ。
すっかりHTBにはまってるまりのえは、きっと入会するはず。


39人抜き

23th Dec.2001

冬コミの原稿がいよいよ大詰め。今日はMさんがアシストに駆けつけてきてくれた。
ところが仕事前に、高校駅伝優勝候補の大牟田高校のぶっちぎりの走りを、景気づけに見ようと思ってテレビをつけると、
なんと大牟田高校は2区46位とぶっちぎりの最下位近辺ではないか! いったい大牟田になにがあったのだ?
そして3区での驚異的な17人抜きに始まって、区間賞を連発して追い上げる様は、まさに眼の離せないレース展開。
原稿描きも放っぽりだしてふたりしてテレビにかじりついてしまった。
結局大牟田高校はアンカーでも区間賞を出し、30秒以上ものハンデをクリアしてなんと39人抜きで7位の入賞。
勿論一区のランナーが予定通りの走りをしていたら文句なく優勝にからんだろうというのは惜しまれるが、
このレースは優勝以上に価値のあるものだったかもしれない。まりのえはスポーツ観戦はあまりしないが、久々に感動したレースだった。
だが、修羅場もスタートで大きく出遅れ、その後は大牟田張りに区間賞連発(のつもり)で追い上げて、結局27時位に脱稿。
冬コミ新刊に向けて希望ができた。Mさんアシストありがとう〜。


クリスマスプレゼント

24th Dec.2001

クリスマスイヴに街に繰り出すのは、まりのえには珍しい事だ。
チャチャタウンで時計や陶器を眺めて過し、ハリーポッターが始まる時間まで、コンピュータショップで出物を物色。
予期しない掘り出し物があり、思わず興奮してK氏に連絡。Beauty-Qの活動には欠かせないアイテムだっただけに、
まさにこれは天からのクリスマスプレゼントだと思ったね。
そしてハリーポッターはまりのえへのプレゼント。
まりのえはファンタジーはあまり観ないが、この映画は封切り前からかなり期待大。ワクワクしながらスクリーンに魅入った。
ハリウッド製映画とはひと味違う、ヨーロッパらしいしっとりとしたトーンのCGで、神秘さとか歴史の重みを感じさせてくれる
いい感じの風景に、なにしろ超絶美形の主人公達がはまりにはまっている。
ストーリーは正直なところ「ハリーのために世界がまわる」って感じで、古臭いストーリーの組み立て方はファンタジーの定石だ。
結局は児童向けでおとな(特にまりのえの様にひねくれた)には物足りないところもあるが、それらは減点20点ってとこ(笑)で
映画そのものは満足出来るものだった。特にハーマイオニーは、もうプラス150点の超ラブラブでした〜。


最終スキルアップ計画

26th Dec.2001

昨日目をつけていた掘り出し物を求めて、T氏と再びチャチャタウンへ。掘り出しものはA1ノビが出力できる顔料系プリンタだ。
Beauty-Qがポスターを作る上で欠かせないものだが、価格が高くなかなか手が出しづらかった。
それが今回そのプリンタがなんと半額で売られていたのだ。以前その高価さにT氏は購入を断念した経緯があるが、今回は速攻でゲット。
彼が購入を見送ったらまりのえが買うつもりにしていただけにちょいと惜しい気もしたが、彼が持つ方が利用価値は高いのでよしとしよう。
さらにまりのえが以前から購入を考えていた640MBのSCJI接続のMOも、かなり安価で出ていた。
まりのえのメインマシンはすでに8年目を迎えている。power Macintosh7100/80AVに、アクセラレーターをつけてG3/233化したものだ。
ベースが古いのでSCJIでしか機器を接続できないうえに内部もNuバスという、か〜なりのレトロ具合。しかもOSは7.6だ。
これで200MB以上のイラストをガンガン描いているんだから、まりのえのフラストレーションも溜まるというものだ。
以前まりのえも時期マシンとしてNewG3/400を導入した。それでもカメはウサギに勝てるのだ。
抜群の安定感を誇る7100/80AVは、まったく安定せず固まってばかりいるNewG3/400を使って作業するより、結果的に速いのだ。
そういうわけでまりのえはマイファーストマックであるpower Macintosh7100/80AVに、かなりの愛着を感じている。
秋には電池も交換してHDも4GBのものに換えたし、内部も清掃して綺麗になった。
power Macintosh7100/80AVは大往生するまで使ってやるつもりだ。


Like an Angel

29th Dec.2001

冬コミ用の新刊はコピー本なので、今日の11時に売り子さんに福岡空港で本を渡す予定にしていた。
ところが本の原稿が3ページ足りない事が今になって判明。バタバタと穴埋めマンガを描いて原稿が統べて仕上がったのは午前6時。
小倉から空港まで高速を飛ばして1時間。逆算すると9時までに本を完成させなければいけない。
今号は「インドラの炎」がいよいよ動きだし「Princess Road」も順調に掲載されて、コピー本としては64ページと最大級の厚さ。
それをあと3時間以内に面付けしてコピー、製本をしないといけないのだ。
もう必死で頑張ったね。眠さなんてとっくにピークに達してて、ぼ〜っとした意識の中で、せっせとコピーをとりまくった。
結局本が完成したのはぎりぎりの8時50分。急いで支度して空港へ向かった。
空港で本を渡した後は可憐さんと今年最後の撮影会。
Takayaさんと合流してパソコンショップで物色したり、ケンチキ買いに行ったりとまったりしているうちに、夕方になってしまった。
今日はあまりカメラも持ってきていないし気軽に撮るつもりだったが、可憐さん相手にそれは通じなかった(笑)。
撮影が終わったのは明け方の4時。それから後片付け等で結局6時くらいまで起きてなきゃいけない羽目に。最後は殆ど潰れる感じでリタイアした。


大晦日は大悔日

31th Dec.2001

なんだかんだ言いながら一年が終わろうとしている。頑張ってもさぼっても大晦日はやってくる。
「今年はまりのえ活動の集大成。今まで宣伝活動はあまりやらなかったが、今年は商業イラストだけでなく自分の趣味的活動をもっとアピール」
と年初の目標に掲げたが、果たしてどのくらいそれを達成できただろうか?
確かにBeauty-Qは創刊した。でもそれはまだ海のものとも山のものともつかず、その先は未知数だ。
趣味的活動のアピールもほとんどできなかったし、同人活動でさえ売り上げも伸びないていたらく。
まりのえは大晦日になると必ず一年を悔やんでしまう。


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