イラスト日記

2000年 1月

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祝! ホームページ開設

1st Jan.2000

明けましておめでとうございます
懸念されていた2000年問題も第1ステージは無事クリアでき、まずは一安心といったところ。
長い準備期間と、例によってPage Mill3.0を買ってわずか10日間の短い突貫工事の末、予告どおりミレニアムホームページも晴れて開設にこぎつけることができた。
2000年のミレニアム元旦と共に、まずはめでたいかぎりだ!
・・・といってもまだまだ準備中だらけで、まともに見れるサイトはひとつもなく、「ホームページというよりは、ホームチラシ」といった感じ。
ま。ホームページはちょくちょく更新していった方がカウントが増えるというし、「小さく生んで大きく育てる」という某大臣を見習って、これから少しずつ拡充することにしよう。
これからも長くおつきあい、よろしくお願いします。


さっそく更新

3rd Jan.2000

元旦にアップしたものの、ブラウザで覗いて見てびっくり。文字組みがかなりPage Millのプレビユー画面と違うじゃないか!
さっそく文字の手直しと、ついでに写真関係のページをちょっとアップする。
パンフレット等の印刷物では入稿するまでが勝負で、いったん印刷所に入れてしまうと原稿はもう手の届かない存在になってしまうが、
ホームページはそんなことを気にせず不完全なままでも「入稿」できるのが、お気楽でいい。
だけどそんな不完全なページを見られるのは、やっぱりイヤかな。


仕事始め

8th Jan.2000

おとといから2000年の仕事始め。去年の仕事がかなり年越ししたのでいきなりハードな仕事量。
正月休みで身も心もだれきっていたので、結構辛い。
福岡ドームで近々催されるイベントに出店する、某携帯電話会社のブースのパースを描くのにいきなり半徹夜。
そう言えば、いつも写真撮らせてもらっている可憐さんが、そこのキャンギャルする可能性もあるかも。
じゃあ、うんと奇抜なコスチューム描いとこう!
去年からの懸案だった新しいカラーコピーがやっと決まりそうだ。
前回買った時から画質もかなりよくなっているのは嬉しいが、価格もそれなりに高い。
でもコントローラも同時にリースする予定なので、これでうちの同人誌が更に綺麗になる・・・
ってやっぱりうちのカラーコピーは同人印刷用だったのか?! 困ったもんだ。


天使の歌声

12th Jan.2000

せっかく正月休みのていたらくから抜け出せたと思ったら、今度は「ハッピーマンデー」とかで三連休。
おかげでまた仕事のリズムが狂ってしまう。
イラストレーターという仕事は、人が働いている時でも休むことができるが、人が休んでいる時もやっぱり休みたいものだ。
最近シャルロット・チャーチのCDがお気に入り。森永製菓の100周年CFにも使われている13歳のイギリス女性歌手だ。
第1作目のCD「天使の歌声」はもの珍しさが先立って歌唱力はいまいちかなと思っていたが、最新CDではかなり腕を上げた。
張りのある高音部に磨きがかかり、声に伸びが出てきたし、ブレスも上手くなっている。
バグパイプを使った哀愁のある曲がなんとなくエンヤを思わせるところも、好きにさせる理由のひとつかも。
決して13歳のロリだから好きなわけではない。
・・・といいつつも買った動機はジャケットの写真だったりもする。
う〜ん。やっぱり趣味は捨てられない。


取材

14th Jan.2000

今日は久し振りの早起きで、次の仕事の取材に行く。港湾局の港から船で15分。現在埋め立て中の某新空港だ。
あいにく天気が悪く写真の上がりは期待できないが、さすが空港だけあって敷地の広さには驚いた。
この空港の近くには保護団体がなにかと問題にしている干潟があるのだが、
鳥たちは空港敷地内のまだ水が干上がってない「干潟」に営巣し、かりそめの環境に適応している。
生命の逞しさを見せつけられた気持ちだ。
例え天変地異や戦争で生物が滅びても、この地球上に一個のDNAでも残っている限り、生命は繁殖しようとするんだろうな。


イエローカード

18th Jan.2000

今年は頭っからたるんでる。
今日昼までに納品のはずだったイラストが予定の時間に上がらず、3時間も遅れてしまうていたらく。
「困るよほんとに。君は仕事にむらがあるからねえ。そんなんじゃいくら絵がよくても使えないよ」と
担当者にイエローカードを切られてしまった。
それは以前ぼくがサラリーマンイラストレーターだった頃の勤め先の社長に言われた言葉そのままだった。
その頃は『遅刻しても納期には遅れない』というのがぼくの秘かな自負だったが、今、その意気も消し飛んでいる。
ぼくの仕事はわがままの通る藝術じゃない。
イラスト、写真、コピー、デザイン、印刷というような大きな流れの中で仕事をしていると、
一ケ所の仕事の遅れが全体の停滞をきたすという事を、もっと真剣に肝に命じておかなければいけない。
激反省・・・


美姫相立たず

23th Jan.2000

今年初の福岡ドームでのイベント参加。
相変わらず反省することの多い1日だった。(こないだから反省ばっかり)
 *反省その1
「新年会するぞ」と言い出しっぺにもかかわらず友人に段取りを丸投げして行方不明になり、多大な迷惑をかけてしまう。
 *反省その2
午前中まじめに店番したのはいいけれど、「午後はフリータイムだね」と勝手に解釈。
またまた行方不明になり、相方に多大な迷惑をかけてしまう。
 *反省その3
美姫をエスコートしているにもかかわらず一日中ないがしろにしてしまい、そこはかとなくプライドを傷つけてしまう。
 *反省その4
別の気安い美姫とコスプレゾーンを回っていて、共に好みなコスプレに出会い、共に浮かれたのはいいけれど、
連れの美姫に撮影の手伝いをさせてしまい、さりげなく姫としてのプライドを傷つけてしまう。
 *反省その5
カメコの分際で「撮ってやろうか?」とふざけた口をきき、別の美姫のプライドを激しく傷つけてしまう。

「モデルさんとの信頼関係が大事」などと偉そうなことを抜かしておきながら、連絡ミスや自分勝手な思い込みで
その信頼関係を壊すことばかりしてしまった今日この頃。
松田聖子の手紙魔といい、現職総理のブッチホンといい、人間関係を成功させる秘けつはやっぱり筆まめTELまめなのだ。
さらに、レンズの前に立つモデルが最高の姫であることが自分的主義なのだが、
周囲の姫に対する配慮も、特に姫の揃うイベント会場では抜かりなく怠りなくやっとかなくてはいけない。
美姫達は、カメラマンの眼から見るとお互い褒めあい仲よさげだが、それぞれが多かれ少なかれ
「あたくしをお撮り」という気質の持ち主だから、他の美姫へのシャッター音には結構敏感だったりする。
まだまだそれぞれの、姫のお心を察しきれてない自分の未熟さを痛感。


魔性の女

29th Jan.2000

1月ももうすぐ終わり。今月はとにかくこのホームページ製作に明け暮れた一月だった。
おかげで他のスケジュールがみんなずれこんでしまって・・・ 
PRESESNTsの締切も近いし、2月はもっと絵の製作の方を頑張ろう。
今日の土曜サスペンス劇場で、久し振りに斉藤由貴を観た。
イラストに斉藤由貴をモデルにしたものもチラホラあるのを見てもわかるように、
ぼくは斉藤由貴があのラーメンのCFに濃い眉毛で出ている頃からのファンだが、
15年たっても結婚しても、彼女のフェロモンは少しも衰えていなかった。
「悪女」だの「魔性の女」だのと悪口を叩かれるフェロモン系の女性が、ぼくは根っから好きなのだ。
斉藤由貴にしろ松田聖子にしろ、スキャンダルを糧に成長する女優や歌手は「ホンモノだなあ」と思ってしまう。
かのエマニュエル・ベアール様もフランスではかなりの浮き名を流しているらしいし・・・
明日は多分絵を描きながら、斉藤由貴の全CD制覇の日となるだろう!


浮世絵の女

30th Jan.2000

本当は斉藤由貴を聞きながら明日納めの仕事をしているはずの今日だったが、
急なお誘いで小倉井筒屋で開催されている「首藤コレクション」を観に行った。
玉石混交の展覧会ではあったが(ほとんどの展覧会はそうだが)、結構収穫も有り。
美人画のジャンルではぼくは上村松園が一番好きなのだが、彼女の描く女性がどうしてこんなに楚々として上品であるにもかかわらず、
可愛らしく媚びない色香が漂っているのか、その魅力の一部が自分なりに解明できた気がする。

上村松園の描く女性は黒目が大きい。

なんのことはない結論である。
黒目の大きな女性画なら最近のあごのとんがったアニメ画はほっぺたの半分以上が黒目である・・・ なんていうつまんない冗談はさておき、
女流画家故の飾らない色香という以上に、つぶらな瞳は上村女性画の大きな魅力だったのだ。
もうひとつの収穫は伊東深水。
伊東深水は今まであまり注目していなかった画家だったが、女性の上品な立ち居振る舞いと可憐さでは上村松園にひけをとらないことを発見。
ちょっとこれから注目してみようと思う。
いずれにしても日本画は花鳥風月に対する細やかな愛情が心地よい。
やっぱり日本人だなあと実感できる展覧会だった。


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